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『三宅雪嶺人生訓』二二

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/933730/1/23

〇熟慮の立消え
 何人も幾許(いくばく)か思慮し、或は思慮し得る丈け思慮するも、成案を力行するを厭(いと)ひ、沈思熟慮して立消(たちぎえ)に終らしむ。

『日本及日本人』、『三宅雪嶺人生訓』一〇頁

【現代語訳】
〇熟慮の立ち消え
 どんな人も多少は思いをめぐらし、あるいは思いをめぐらせる限り思慮するが、できたプランを実行に移すことを嫌い、(結局)沈思熟慮しても立消えで終わらせてしまう。

【補説】
「力行」については、『三宅雪嶺人生訓』「八」および「一二」を参照。
https://note.com/mute_arnica1642/n/n85b9e5fe45fd
https://note.com/mute_arnica1642/n/n48686bc86a55

妙案は不意に降ってくる。

ただ、そんなときに限って怠け癖が発動し、メモをとることさえ億劫になって、結局いつの間にかその妙案は雲散霧消してしまう。

noteへの投稿が続かない、という人が多いと聞く。
そうならないためにも、この言を肝に銘じて、筆を止めないよう力行していきたい。

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