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サスティナブルカンパニーを離れた現在地
前職の今治のタオルブランド・IKEUCHI ORGANICに転職したのが今から8年前の2015年。
当時はサスティナブルやエシカル、SDGsという言葉も今のように一般的ではなく、Amazonから、地方のほぼ無名の今治タオルのメーカーへ転職したことで、周りの方からとても驚かれました。
ありがたいことに、前職に入社して情報発信をすると、学生時代の友人や社会人になってから疎遠になっていた人、ゆるくつながりを持っていた人、普段は深い関係性がない方からも、応援購入のような形で、商品を体験していただき、少しずつですがブランドの認知が広がっていく実感が持てました。
2022年10月、周りから見たら突然の宣言だったので驚かれた方も多かったかもしれませんが、IKEUCHI ORGANICを退職して、外資系ブランドへ転職することになりました。詳細は控えますが、グローバルで展開する、比較的ハイエンドなプロダクトを展開するブランドです。
転職先の会社名を言うと、どうしてまた〇〇に転職をしたんですか?と必ずと言っていいほど聞かれます。キャリアについての話はまた別の機会に書きたいと思いますが、転職活動時には思ってもみなかった業界・会社でした。
ただ、前職でローカルのブランドにどっぷり浸かってみて思ったのは、日本のブランドが世界に通用するブランドになるためには、世界のブランドがどのように世界観を創り出しているか、価値を高めていったかについてもっと知らないといけないということです。
自分自身の前職での反省点として、ブランド認知とブランド価値を海外の一流ブランドに負けないくらい上げること、これが道半ばで終わってしまいました。
一重に自分自身の力不足ともいえるのですが、海外ブランドの事例と日本の地方ブランドの現状を知るにつれて、なぜ海外からラグジュアリーブランドが生まれるのか?なぜ日本からラグジュアリーブランドが育たないのか?そんな疑問を持つようになりました。
今治や、鯖江など日本を代表する産地でも、OEMで世界の一流ブランドと取引しているメーカーはいくつもありますが、産地から生まれてグローバルに通用しているブランドがあるかというと、なかなか難しいのが現状です。
ローカルを知るにはローカルの事例だけを参考にしては何も生まれず、むしろ海外のラグジュアリーブランドはなぜ、ブランド価値を向上させることができたのか?この問いに自分なりの答えを見つけることが、自分にとっての最近のテーマです。
そんな問いを起点に、日本のブランドの現在地と、世界のラグジュアリーブランドの現在地を行き来しながら、考えている事をこれからnoteに書き記していきたいと思います。