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ip_yoshi
2021年7月14日 09:30
仮の出願って、何でしょうね?日本には、全くない制度です。アメリカにおける出願日の確保アメリカの仮出願制度とは、通常の特許出願の条件を満たさない簡単な形式でも出願として、認めてくれる制度です。例えば、出願の期限が迫っていて、英語の書類を作成している時間がないときに、緊急的に日本語で申請するときに使用されていました。つまり、仮出願の目的は、アメリカにおける出願日の確保なんです。仮出願を
2021年7月10日 09:00
インコーポレーション・バイ・レファレンスっていうのは、我々はIBRと呼んでいますが、要はアメリカ特許出願の明細書のなかでする、参照による援用のことなんです。参照による援用というのは、他の特許出願の番号の参照をもって、その出願の記載内容を組み込むという宣言なんですよね。実は、日本の出願人の間では、あまり知られていません。このIBRを使うとよい点が、実は2つあるんです。IBRを使えば、記載
2021年6月2日 11:00
お役所への書類って、どうして、こんなに面倒なんでしょうね。コロナの補助金申請とかでも、本当に困りましたよね。特許の出願書類も同じです。実は、日本の出願に比べて、アメリカの特許出願は、少し書類が多いんですよね。どこの国でもそうですが、特許を取得するためには、その国の特許庁へ決められた書類を提出しなければなりません。我々は、これを書面主義と呼んでいます。文章で細かく表現していかないと、ダ
2021年5月31日 18:30
こんにちは、よっしーです。今日は、米国特許出願の準備の仕方について、説明します。日本に特許出願するだけでも大変なのに、アメリカに特許出願するって、何かもっと大変な気がしませんか?でも実際は、日本の方が大変なんですよね。もう日本で特許出願していれば、その内容を基本的には使えますしね。その場合は、パリ条約かPCTに定める優先期間中に、特許出願をするのが一般的です。パリ条約やPCTが何かは
2021年5月27日 18:16
なぜ、外国知財が必要なのか、なるべく簡単に、外国特許の考え方についてまとめました。おススメです!外国知財をもっと身近に !をモットーに頑張っています。https://linktr.ee/yoshimasutani
2021年5月21日 12:00
実は、アメリカ特許法って、世界の特許法とは、結構、違うところが多いんです。日本は、ヨーロッパの特許法に似ていますが、アメリカとは大きく異なります。ですので、日本の法律がわかるからと言って、アメリカの特許法が分かると思うと結構、危険ですよね。今日は、まず、日本と大きく違うところを中心に説明します。もちろん、日本の法律をご存じない方も、日本の法律も含めて説明しますから、大丈夫ですよ。全部で
2021年4月17日 10:00
アメリカは、半導体製品の他国の台頭を、安全保障の問題として捉えています。最近の中国へのアメリカの半導体製品の輸出の制限や、1980年代の日本の半導体貿易戦争は、まさに、この安全保障の問題でした。現在の中国とアメリカの貿易戦争は、1980年代後半の日本とアメリカの貿易戦争を比べれば、多くのことがわかります。いまの中国は、昔の日本?日本は、1975年頃から、半導体製品の量産開発が始まりました。
2021年4月16日 12:00
今日は、ディズニーランドって、どうしてこんなに長い間、人気があるのか、知財の分野から考えてみます。もちろん、ディズニーが、人々に夢を与える工夫を、一生懸命しているのは、間違いありません。しかし、人気があるものって、それほど長くは続きませんよね。かならず、長く人気が続くものには、理由があるはずです。アメリカの著作権法の歴史は、ディズニーのロビー活動の歴史アメリカの著作権法の歴史は、ディズニ
2021年4月9日 17:00
最近の中国へのアメリカの半導体製品の輸出入制限は、1980年代の日本への輸入制限を思い起こさせます。昔から、アメリカのハイテク製品に対する、他国への圧力は、何ら変わるところがないのではないかと、今の中国への対応を見て思います。アメリカが行った1980年代の日本からの輸入制限少し前の話になりますが、日本は、1975年頃から、半導体製品の本格的な量産開発が始まりました。当時の半導体企業の大手
2021年4月5日 20:59
米国特許の実務をされている方で、IDSを知らない方は、そんなに多くはいないかと思います。米国特許出願について、審査官に提供すべき所定の形式の文献情報がIDSですよね。このIDSは、出願人に課された義務で、その後の権利行使に影響する非常に大事なものです。もし、IDS違反があった場合に、誠意誠実の義務 (Duty of Candor and Good faith)の違反ということで、その特許の
2021年3月23日 08:30
アメリカへ特許を申請するのって、ちょっと難しそうに思いませんか?日本に申請するだけでも、大変そうなのに、アメリカなんて、ちょっと無理でしょ、って思っていませんか?いえいえ、実は、日本へ申請して特許を取得することの方が難しいんですよね。結構、アメリカ人は、簡単に特許を申請しています。いろいろな制度的な優遇が、個人の発明者にあるんですね。たとえば、大企業は申請費用を全額支払わなければいけませ