ありがとうと言いたい人の話
僕に彼女はいない
今年誕生日がくると28歳になる。大学の同期や会社の同期も結婚をし始める時期だ。かく言う私は彼女に振られたりしていて、現在結婚の目処は立っていない。
彼女が出来たときは喜んでその先も考えてみたが、別れてしまうと一切そんなことは考えない。
元々結婚したいのも所謂普通の人生だから、という程度で強い願望は強くないのだ。ただふとした時の寂しさはあるのだが…。
そんな訳で今回のテーマ、私のパートナーは女性ではない。
男性の話だ。
何故かよく遊ぶ
そいつは大学の同期なのだが、当時から仲がよく一緒に旅行に行ったり、アイドルのライブに行ったりしていた。
社会人になり、1人暮らしをした際にお互いの家が近かった。そうなると何故か平日の夜に互いの家に行くと言う中学生みたいなことをするようになった。大体は私が向こうの家に行くのだが。
会うときは週2とかで会うが、会わないときは連絡も取らず、ふとした時に連絡して遊ぶ。
お互いに気を遣わなくて良い。互いの距離感を自然に調整出来ているのだと思う。
そんな生活をして2年くらいが経過している。
そしてよく話す
私は話したがり屋だ。話すことで気持ちが楽になるし、話すことで整理ができるタイプの人間だ。逆にそいつは聞き上手だと思う。
無口ではないのだが、ダラダラと近況を話す私のことを黙って聞いてくれる。肯定もしないし、否定もしない。あしらい方を知っている。
大体私が女性関係で落ち込んでいる時は話しに行き、「君は何かあるたびにウチにくるな」と言いながら話を聞いてくれる。
(ゲームをやりながら聞き流すこともある)
そして酒を飲みながら一頻り語り終えた後僕は彼の家で勝手に寝始める。
それでも文句を言われない。心が広すぎる。
彼にも彼女はいない
そんな彼にも彼女がいない。長年の不思議なのである。彼は私と違い人間が出来ているから簡単に彼女が出来そうなのに、と思うがそうでもないらしい。世の中の女性の見る目を疑うばかりだ。
最近「彼女がいないね。いらない訳ではないんだけれど」という話をする。多分そんな話をしているうちは出来ないんだろうと薄々気付き始めた。
きっとそのうち、だけど変わらず
多分この期間は有限なのだと思う。どこかでどちらか、または両方結婚するのが現実線だ。
夜家に遊びに行き、どうでもいいことを話す。そんなことが容易くできる時間も終わってしまう。悲しいけどそれが現実だ。
ただいつまでもそんな風に話せる関係ではいたいと思う。
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