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光り輝く島・スリランカは、フレンドリーでピースフルな国だけれど意外と日本っぽかった

わたしは、アーユルヴェーダを体験したくてTagiru.を目指しましたが、スリランカという国もはじめての経験。行ってみたからわかる良さ、帰ってきてから情報を整理する中で、はじめて気づいたことがありました。

というわけで、これまで調べた情報を一緒に残しておこうと思います。


光り輝く島・スリランカってどんな国?

スリランカという国名は、シンハラ語で「光り輝く島」という意味。

なんだかこれ、すごく素敵な名前じゃないですか? 

かつてはセイロン(ライオンの島)と呼ばれており、有名な「セイロンティー」は、スリランカの紅茶という意味です。

インド洋の南東に位置する島国で、地図で見ると「涙のかたち」に見えることから『インドの涙』という表現をされることもあるようです。

右端は日本、左はアラビア半島

|時差・言語・通貨

スリランカと日本の時差は3時間半。世界には「30分単位」の時差があることを、わたしはスリランカに行ってはじめて知りました。

現地の人たちが使っているのはシンハラ語ですが、基本的に英語が通じます。また、一部の地域ではタミル語が話されているので、標識などは3言語で書かれています。

なんだか、文字がまるまるしていて可愛い。笑

通貨はスリランカ・ルピー。観光施設やホテルはドル・ユーロ・円が使えるところもあります。多くの場所でカードは使えますが、この国はいくらか現金も持っていた方が良さそう。観光施設などは日本と同じくらいの価格感(例:シーギリヤ・ロックの入場料は35ドル)でしたが、現地の人たちが利用するお店は、お茶とパンでだいたい150円くらい。スーパーはある程度の所得がある人が行くんだろうなっていう感じでした。

|ベストシーズンはいつ?

スリランカはいつ行ってもどこかのエリアがベストシーズンなのだそう。笑

つまり同じ時期でも地域によってかなり気候が違うということ(北東と南西では反対の気候になるのだそう)。

ちなみにわたしが訪れた9月のスリランカ(主に南西部)は、雨季なのでオフシーズン。それほど天気が荒れることはないですが、風が強かったり、強めの雨が降ることも何度かありました。その代わり宿泊代も少し安くて、日本人が多い期間でもあるそうです。

ベストシーズンは、12月〜2月くらい。晴れの日が多くて、もう少しカラッとしていて、暖かい気候になります。この期間は、主にヨーロッパの人が訪れるそう。あくまで想像ですが、Tagiru.ももうちょっとリゾートっぽい雰囲気になるのかな?と思ったのでした。

他のエリアは、こちらが参考になりそうです。

|スリランカまでのアクセス

日本からスリランカへは、成田発着の直行便で片道9時間ほど。メイン空港は、国内最大都市コロンボにあるバンダラナイケ国際空港です。

2024年9月時点で、直行便はスリランカ航空と日本航空のみ。その多くが共同運航便なので、実際の運航がどっちなのか確認した方が良さそうです(日本航空の名前で運航していても、機材とサービスはスリランカ航空の場合があるから)。スリランカへの直行便は週3程度の運航のため、帰りはシンガポール乗り継ぎの経由便を利用しました。

ちなみにスリランカはインドのお隣にある国。一番近い南インドまでのフライトは40分くらいなので、先にインドに寄ってから来る人も。

コロンボ空港に着いたら、入国審査をすませて、そこからTagiru.までは車で1時間半くらい。公共交通はないので、送迎を別途手配して移動します(ホテルにお願いすると一緒に手配してくれます)。

※スリランカへの入国にはVISAが必要ですが、時期やそのときの状況により取得方法が異なります。わたしのときは現地取得かつ無料でした。

せっかくなら世界文化遺産を見に行こう

実はTagiru.を訪れる人は、あまり観光はしていない人が多かったのですが、、、(アーユルヴェーダが目的の場合、観光は推奨されないから)

わたしたちはシーギリヤ・ダンブッラ、キャンディ、ゴールをそれぞれ半日ずつ訪れました。実は、これらはすべて世界文化遺産。今回はコロンボには立ち寄っていないので、現在の中心都市を見ることはできなかったけれど、スリランカの歴史ある場所をいくつか見てきたのでご紹介します。

ちなみに、今回は時間があまりなかったのと、アーユルヴェーダの体験がメインだったので、わたしたちはチャーターを用意しました(実際そんなに高くないし、効率よく回れるし、時間に融通がきくのでおすすめです)。

◆シーギリヤ・ダンブッラ:

おそらくスリランカ観光で一番有名なのが、シーギリヤ・ロック。5世紀後半に築かれた、天空に浮かぶ古代宮殿です。ちょっと階段を登るのが大変だけれど、往復で1時間半ほどあれば頂上まで行けて、上から見る朝日が絶景なのでおすすめです。

シーギリヤ・ロック。頂上まで登ります
途中の踊り場からの景色
途中の階段はけっこう怖い
頂上からの景色は絶景!
こんなに高いところに宮殿の名残が

近くには、同じく世界遺産であるダンブッラ石窟寺院もあります。ここは1,000年前くらいには完成していたそうですが、そうとは思えないくらい、仏像や壁画がキレイな状態で残っていました(きっと大切に守ってきたんだろうなぁ)。

めちゃくちゃ大きい金色の大仏
階段を登り続けると、、、
洞窟の中にたくさんの仏像と壁画が
なんというかとにかく迫力がすごい

◆キャンディ:

シンハラ王朝の最後の王都キャンディは、イギリス統治時代の趣を残す街。周りを緑に囲まれた、湖を囲む美しい街で、お散歩やお買い物も楽しめます。釈迦の歯を祀る仏歯寺が有名なので、ぜひ1日3回のお祈りの時間に訪問を。

みんなお花を買ってお供えするのだそう
とにかく人が多い(混雑時はもっと多くて正直潰れる)
不思議な場所に迷い込むような廊下
お釈迦さまの仏歯(を入れたもの)がここで拝見できる

◆ゴール:

大航海時代のロマンが残る、要塞に囲まれた世界遺産の都市。オランダやポルトガルの統治時代の趣を残し、キリスト教やイスラム教の建物が混ざる不思議なエリア。お洒落なカフェや雑貨店が並び、街歩きも楽しめます。

有名な灯台。すぐそこは海
ゴールの街並み
ゾウさんのトゥクトゥク
ベアフットのグッズが可愛すぎた
アマンガラでアフタヌーンティー

ほかにも、スリランカの最大都市・コロンボや、セイロンティーの本場であるヌワラ・エリア、ジープサファリが楽しめるヤーラ国立公園などがあります。

スリランカ人天才建築家・Geoffrey Bawa(ジェフリーバワ)

それから、スリランカといえば、ジェフリー・バワというスリランカ人建築家の建築物がとても有名なのだそう。

いくつか訪れたのですが、スリランカの文化や歴史、そして自然との境界線を考えさせられる建物ばかりで、すごく素敵でした。ロビーの壁が岩だったり、庭が森みたいだったり、テラスが海や湖まで続いているように見えたり。

今や世界中のリゾートホテルにある「インフィニティプール」を生み出したのが、ジェフリー・バワなんだそうです。確かにインフィニティプールって、人工物と自然の境界線を溶かすような場所ですよね。

ちなみにジェフリーバワ自身がお気に入りだった場所には椅子を設置しているホテルも多く、そこに座るとジェフリーバワが見た景色や過ごした時を感じることができるのだそう。(←あとで調べて気づいたけれど、これめっちゃ素敵じゃないか…先に知りたかった!!)

お時間ある方はぜひ宿泊を。立ち寄りと合わせてお茶をいただくだけでもすごくいい時間を楽しめると思います(宿泊しなくても、バワの建築が見たくて来たの!と言うと、スタッフさんが案内してくれたりします)。

ベントータ・ビーチ・バイ・シナモン(Tagiru.の近く)
時間があればお茶したかった
中庭も美しい
ジェットウィング ライトハウス(ゴール)
ロビーまでの階段はスリランカの歴史
バワ建築の最高峰・ヘリタンス カンダラマ(ダンブッラ)
プールからシーギリヤ・ロックを望む

お土産は何がおすすめ?どこで買う??

・スパイス(@ホテル、スパイス屋さん)

わたしはTagiru.で食べていたカレーのスパイスを買いました。肉・魚用と、野菜用で分かれていたのですが、せっかくなので両方。ここでの食事を少しでも続けられたらと思ったのと、お家に帰ってから友だちとカレーパーティをしようと決めました。露店のスパイス屋さんも意外と良かったです。

欲しいものをオーダーできます

・ココナッツ製品(@スーパー、薬局)

Tagiru.でよく出されていたココナッツ製品。わたしは、やしみつとココナッツオイルとココナッツミルクパウダーを買いました。やしみつはTagiru.で食べて美味しかったから。ココナッツオイルは品質の割に安かったから。ココナッツミルクパウダーはあまり日本で見かけないから。

ココナッツオイルは種類がめちゃくちゃたくさんあります

・紅茶(セイロンティー)(@スーパー、ファクトリー)

言わずもがなのセイロンティー。スーパーにたくさん売っています。ティーバッグが個別包装じゃないのが残念だけれど…。キャンディに立ち寄る人は紅茶のファクトリーが、ヌワラエリアでは茶畑が見られるそう。ちなみにハーブティーもおすすめです。「イラムス」というお茶が人気。

Dilmah有名だけれどそれ以外にもたくさん

・アーユルヴェーダ関連(@薬局、スーパー)

有名なシッダーレパの塗り薬。すーっとするタイガーバームみたいなやつが人気だそうです。あとは、歯磨き粉も人気なのだそう。日本でいう葛根湯にあたるサマハンティーもよくお土産として見かけます。

Tagiru.の近くにも薬局はあるのですが、キャンディで寄ったアーユルヴェーダショップが楽しかったのでおすすめでした。

左がシッダーレパ、右がサマハンティー
アーユルヴェーダショップ・Bowatte

・宝石(ホテル、ジュエリーショップ)

スリランカでは鉱山から宝石がとれるので、すごく安く買えるそう。けれど、パッと見た感じデザイン性はそんなに高くなさそうでした。Tagiru.でもアクセサリーを売っていたり、近くのお店の人が出張商いをやっていたので、興味がある方は見てみてもいいかもしれません。

スリランカは意外な親日国だった

実は帰るときまで知らなかったのですが、スリランカって親日国なんですね。

というか、日本はスリランカによって救われた国だということを、この記事を書いていてはじめてわたしは知りました。

戦後、戦勝国に対して多額の賠償請求を要求されていた日本。その領土も、アメリカ、イギリス、ロシア、中国によって分割される危機にありました。

けれど、1951年に行われたサンフランシスコ講和会議にて、後にスリランカ大統領になるジャヤワルダナ氏が、賠償請求の放棄を呼びかけたのだそう。

「戦争に負けた日本にもう一度チャンスを与えるべきだ」
「憎悪は、憎悪によって止む事はなく、愛によってのみ止む」

と、仏陀の言葉を引用してスピーチしたのだと言われています。日本は戦時中に、スリランカの土地を爆撃しているにもかかわらず、です。

ジャヤワルダナ氏はその後も立場を変えて何度も訪日し、精力的に日本とスリランカの交流を深めてくれたのだそう。

さらに、ジャヤワルダナ大統領は自身の死後、「片方の眼をスリランカ人に、もう片方の眼を日本人に提供してほしい」と遺言を残しており、実際にジャヤワルダナ氏の片方の角膜が日本人に提供されたそうです。


なぜジャヤワルダナ氏がそこまで日本という国を愛していたのかまではわからなかったけれど、この人を通じて、日本とスリランカは絆ができたのだとはじめて知りました。

東日本大震災のときには、義援金と紅茶のティーバッグを提供してくれたそうです(スリランカっぽい)。


たしかに車で移動していて思ったのは、窓から見える景色がすっごく日本っぽかったということ。日本車がたくさん走っているだけでなく、高速道路も日本と中国の資本でつくられているそうで、なるほどなーっていう感じでした。窓から見える緑の感じも似ていて、ちょっと懐かしい感じがしました。

窓から見える景色@スリランカ

フレンドリーな国民とピースフルな空気感と

ジャヤワルダナ氏のように、スリランカ人の7割は仏教徒なのだそう。たしかに町の至るところに大仏がありました。人々も、仏陀の言葉を大切にしていることから、平和主義者が多いのだそうです。

残りがヒンドゥー教とイスラム教とキリスト教。たしかに、街によってはいろんな建物が混ざっていたし、それぞれの宗教によるお祭りも各地で行われているようでした。

それから、治安は良い方だと思います。コロンボには行っていないし、深夜に街中を歩いたわけではないので、本当のところはわからないけれど。

わたしがこの旅で出会ったスリランカ人はみんなめちゃくちゃフレンドリーで、家族や仲間とのつながりを大切にしている人たちばかりでした。そして、めちゃくちゃ話しかけてくる。(これは仏教の影響なのか?!)


スリランカという国をピースフルだと感じるのは、古き良き日本っぽさと、どことなく感じる南国感からなのだと思います。

そこらじゅうに果物がなっていて、教育も医療も無料だから、焦って働く必要もない。人が増え続けているから未来もある。まだまだ発展途上で、先進国からの支援を受けながら、豊かな一次産業で国力を維持している。

実際に行ってみるまで、わからないことばかりでした。


最後も、コロンボの空港で中学生くらいのグループに話しかけられて、

何人ですか?日本人??ちょっとお話してもいいですか?

いや、いいんだけど。

いいんだけども。

この国の人たちはほんと、どこでも誰にでも話しかける!!!笑

今ちょうど学校で日本語を勉強しているんだそう。「わたしは…です。」「日本のアニメが好き。ナルトとか…」って話してくれました。(色々自己紹介してくれたんだけど内容忘れてしまった…)

あとで調べたら、スリランカの義務教育課程の中に、日本語が組み込まれているそう。だからきっと、日本に馴染みがあるんですね。

そういえば、最初に出会ったスリランカ人も、日本語学校をやってるって言ってたんですよね…


というわけで、最後は違う話になってしまいましたが。

位置的には、ヨーロッパと日本の真ん中なのですが、やっぱり「アジア」だったし、なんだか不思議と日本と近い印象でした。

ぜひ、アーユルヴェーダに行かれる方は、お時間があれば島内観光もしてきてくださいね(その際はぜひ、最初の観光をおすすめします)。

Ayubowan.


参考サイト)


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