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不登校だった私が、今子どもたちに伝えたいこと
おはようございます、岐阜県郡上市のスイーツ&カフェ"ムスビノカナデ"の店主のあかりです。
梅雨入りといえど、暑い日が続きますね。
さて、先日出店させていただいた<縁がわマルシェ>で行った、少し特別なことについて、綴っていこうかなと思います。
中日新聞にも掲載していただいたのですが、郡上八幡のフリースクールのあまごクラブの生徒さんと、商品の開発をしました。
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その商品を縁がわマルシェで販売をしました。
なぜ、フリースクールの生徒さんと商品開発をすることになったのかという経緯について。
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数年前に、郡上八幡にフリースクールができたこと・協力してくれる個人や企業の方を募集していたことを知りました。
何か協力できることはないかなと考えてたのですが、お店はオープンしていたけど、まだ平日はサラリーマンをしていて、なかなか平日に動くことができませんでした。
それと、私が子どもたちと一緒にできることって何があるんだろうとまだ模索している最中でした。
そんな中、地元美並町にある郡南中学校から、「総合学習での取り組みでSDGsの考えを取り入れた商品の開発を一緒にできませんか」とお声がけいただき、2023年の9月から約半年かけて、生徒たちと商品開発をしました。
・商品
・味
・名前
・キャッチコピー
・誰に届けたいか
・商品パッケージデザイン
などを、2年の6人の生徒と3種類の商品を考えました。
期間中、私が作った試作品について、しっかりと意見をくれたことがとても印象的でした。
学校の先生や家族以外の大人に意見を言うことって、勇気がいることだから、それをはっきり伝えてくれたことが嬉しかったし、びっくりもしました。(私が2年の時はそんなこと言えなかった。)
イラストが得意な子には、デザインを書いてもらい、私がデータ化し、それをまたみんなに見てもらい修正をしたりと、お互いに納得のいくものを作り上げました。
その開発した商品を販売するマルシェを2024年の3月に開催し、たくさんの方に中学生の思いがたくさん詰まった商品をお届けすることができ、私も嬉しかったし、生徒さんみんなも嬉しそうでした。
この半年の間生徒さんと関わらせてもらって、若いエネルギーを感じて元気をもらえたし、自分にはない発想があったりと、私も学ぶことがたくさんありました!
そして、この方法なら、また学生たちと何か一緒に開発ができるなという実績を作ることができました。
そして3月末で会社を退職し、ムスビノカナデの仕事に全力を注げるようになったところ、6月の縁がわマルシェの出店の依頼があり、
まさに「今だ!」という直感。
あまごスクールさんに縁がわマルシェに向けて商品を共同開発しませんかという提案をしたところ、快く受けてくださいました。
そもそも、どうして私がフリースクールの活動に協力したいと思ったのかという話。
知ってる人は少ないのですが、私は小学校時代・中学校時代は不登校がちの学生でした。周りに馴染むのが難しく、試行錯誤しながら過ごしていました。学校に行かない自分自身を責める時もありました。
受験の際には中学の出席日数が足らなくて、作文まで書いて入学した高校も、1年生の夏に中退をしました。
その後、16歳で地元パティスリーに就職
18歳になる年に、改めて基礎知識を学びたいという思いで製菓の専門学校へ進学。卒業後は地元郡上の洋菓子店へ就職。
就職後、マクロビオティックに出会い方向性の転換、結婚・出産・離婚など色々な経験もしていますが、
20年前、中学生の時に思い描いた「自分の店を持つ」という一つの目標を達成することができました。
オープンして1年が経った今は、
{ムスビノカナデという場所で生まれるお菓子を通して、私ができることをひとつずつ丁寧にやっていくこと}
が私の大切にしていきたい目標です。
周りの同級生とは少し違う青春時代を過ごした私でしたが、"お菓子作りが好き"という思いで、ここまで来ることができた。
小中高と、「学校へ行かない」という選択をしてきたけど、好きなことを実現し、暮らしている。
自分が自分を諦めない限り「可能性が無限大だよ!」と伝えたくて、今の子どもたちと関わることができたらいいなという思いが溢れてきたのです。
あまごクラブさんとは、6月のマルシェに向けて3回の打ち合わせで決めようと、最初に目標を設定しました。
商品の種類も1つ。
あとはどんなものにするか・どんなことが得意かどうかをすり合わせ。
「僕はくるみを食べたことないけど、おばあちゃんがくるみが好きだからくるみを入れたい!」と言う小学生の子。
くるみってこんな形のナッツだよと話をする中で、愛らしいクルミのキャラクターが生まれました。
味はどんなのにするか、使うナッツは何を選ぶかなど話し合いをしたり、商品名を考えたり、キャッチコピーを考えたり・・・
イラストと丸文字が得意な中学生にはパッケージのイラストと商品の文字を描いてもらいました。
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それぞれの"好き"や"誰かを思う気持ち"そして、"得意なこと"が合わさってできた商品がこちら
【ごろごろyummyグラノーラ】
チョコっとおやつ!ココア味がyummyつき!
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新聞や地元ケーブルテレビの放映もあったおかげで、予約もたくさんあり、予定の3倍の数を作りました。
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それでも全て完売。
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あまごクラブの生徒さんも午前中一緒に販売してくれて、たくさんの方に、それぞれの想いが詰まったグラノーラをお届けすることができました。
あまごクラブさん、生徒さん、取材などで関わってくださったみなさま、縁がわマルシェ実行委員の皆様、ありがとうございました!
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自分が何になりたいか、どうありたいかなんて、なかなか見つからなかったり、わからなかったり、見失ったりする。
36歳になった今でも、たまに迷子になったりする。苦笑
それでも日々の中にあるちょっとした"好き"や"楽しい"があると幸せを感じられる。
自分を責めることなく、ありのままでいていいし、やりたいことがあったらどんどん挑戦してみて欲しい!
途中でやりたいことが変われば、シフトチェンジしたっていい。
もし、休みたくなったら休めばいい。
困ったとき・誰かに話を聞いて欲しいときはムスビノカナデに遊びにきてくれればいい。
人生相談とかアドバイスとかはできないけど、おやつ食べて元気になろう!
あなたはあなたのままでいいんだよ。
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