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R.シュトラウス(Richard Strauss/1864-1949) 4つの最後の歌(4 Letzte Lieder)
この曲は哀しい。タイトルだけで既に哀しい。誰がこういう題名をつけたのか。まさかリヒャルト・シュトラウス自身ではないだろう…と思ったのだが、案の定出版商の友人だった。そうだろう。自分で「最後の…」と題名をつけるような自意識過剰なふるまいを彼がするはずはない。(あくまでも個人の感想です) でも、名題だとは思う。シュトラウスが最後に書いた歌、というだけで涙が出てくる。 繰り返すが、リヒャルト・シュトラウスは、これを最後の歌と意識して書いたのではない。タイトルは、「シュトラウスが晩
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「ブックエンドのテーマ〜リプライズ」 Bookends Theme-Reprise/サイモンとガーファンクル「ブックエンド」第7曲
前曲「旧友(Old Friends)」のボーカルが終わると、オーケストラによる不安げな曲想の後奏が長く続きます。やがてホルンによる「旧友」のメインメロディーの変形を合図に、オーケストラがヒステリックに再び騒ぎだしますが、全体がオリジナルメロディに導かれ…、ストリングスの長いフレーズ。ギターの前奏が溶け込みオケの音は消えていきます。ギター伴奏だけになり、第1曲「ブックエンドのテーマ」でギターだけで奏でられたメロディに歌が重なります。 1枚の写真に写るのは想い出。すべてであり、
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