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コーヒー鉄道が敷く地域振興のレール

最近、ローカル線にハマっている。
コーヒーの次は鉄道か?と言う声も聞こえるが
安心してほしい。コーヒーの延長線上の話だ。

驚く事なかれローカル線の駅舎を使って
カフェを営業している方達がいらっしゃると言う。
調べてみると関東でもお店を見つける事が出来た。

千葉県の小湊鉄道「上総牛久駅」の
駅舎内に併設されている『ushikuni cafe』

同じく茨城県の真岡鉄道「寺内駅」の
駅舎内に併設されている『真岡珈琲』

今回はこちらのお店を訪れてみた感想と
両店に共通する取り組みや考え方に
触れていきたいと思う。

100年以上の歴史を持つ「小湊鉄道」

千葉県市原市「五井駅」から
夷隅郡大多喜町「上総中野駅」までの
約40キロメートルを結ぶローカル線、小湊鉄道。

五井〜養老渓谷駅間は不定期ながら
トロッコ列車の運行も行っているらしいが
2025年の運行スケジュールはまだ発表されていない。

大正期に路線開業され100年以上の歴史を持つ鉄道。
そんな小湊鉄道の「上総牛久駅」駅舎に
併設されているのが「ushikuni cafe」だ。

駅舎に併設された「ushiku cafe」

駅に降り立った途端にコーヒーの甘い香りが
鼻腔の奥をくすぐってくる。
去年の6月から今のオーナーさんが引き継ぎ
真っ赤なベンチが印象的な外観、内装ともに
ご自身でDIYを重ねて作り上げた空間とのこと。

テイクアウト専門なのだがその意図としては
ここで買ったコーヒーを片手に
上総牛久の街を散策してもらい
街全体をカフェにしてしまおう
という狙いがあると言う。

この日もコーヒーを淹れてもらうのを待ちながら
おすすめのご飯屋さんをいくつも教えて頂いた。
まるで街の案内所のような安心感である。

オーナーさんのこだわりが沢山詰まった空間

オーナーさんを始め、上総牛久の皆さんは
様々なアイデアで街の活性化を図っている。
使われなくなった旧車両を 「0番線」として再利用。
そちらでドリップコーヒーの講習会を行ったり
駅周辺を使って「うしくにぎわいマーケット」
「アートいちはら」と言ったイベントを行ったり
イルミネーションイベントも開催しているそう。

コーヒーを通じた地域振興という
今まで想像もしていなかった角度からの考えに触れ
何か自分にできる事があれば協力したい!という
熱い思いが胸に湧き上がるのを感じた。

コーヒーの向こうに見えるのが「0番線」

店舗情報
上総牛久「ushiku cafe」

住所
千葉県市原市牛久897(小湊鉄道「上総牛久駅」)

営業日
月・火 7:30〜15:00
木・金10:00〜15:00
土日祝10:00〜16:00

定休日
水曜日


日本で最初のローカル線「真岡鉄道」

日本初のローカル線として明治45年に誕生し
茨城県の下館駅と栃木県の茂木駅を結んでいるのが
この真岡鉄道だ。

現在も高校生の通学をはじめ
2市3町を結ぶ生活路線として活躍している。
週末には蒸気機関車「SLもおか」も運行。

カラフルでお洒落な車両の真岡鉄道

そんな真岡鉄道の「寺内駅」駅舎に
併設されているのが真岡珈琲だ。

元々は寺内駅から20分ほど歩いたところに
「ソワカフェ」という焙煎中心のコーヒー屋さんを
経営されていたオーナーの蒲谷さんが
寺内駅舎の南半分を改装して開かれたのがこのお店。

こちらで頂いたブラジルのサントスだが
正直今まで飲んだどのサントスよりも
美味しくてびっくりした。
あっさりと濃厚の2種類あるという
ソフトクリームも絶品だった。

駅舎内で流れる静かな時間は最高の贅沢だった

オーナー蒲谷さんのコーヒーにかける想いや
地域との繋がりを意識した活動などは
こちらのnoteからご覧いただける。


店舗情報
寺内「真岡珈琲」

住所
栃木県真岡市寺内830−4(真岡鉄道「寺内駅」)

営業日
火〜日 10:00〜20:00

定休日
月曜日


共に目指したものは「地域との繋がり」


駅舎を利用したカフェや、駅と隣接しているカフェは
この他にもまだまだあるのだが
今回紹介させて頂いた2つのカフェは共通点があった。

それは共に「地域との繋がり」を深めるために
様々なアイデアを出して取り組んでいることだ。

コーヒーをコミュニケーションツールとして使い
カフェの経営は言わずもがな
地域振興、地域問題解決のために尽力している。

まさに自分が今取り組んでいる
「音楽とコーヒーの融合」の先にある
人々の幸せ、人々の笑顔といったものを
違う切り口から生み出そうとしているではないか。
2人のオーナーの想いに触れ私は衝撃を受けた。

彼らが目指し、求めているものが
「地域との繋がり」だとすれば
私が目指し、求めているものは「人との繋がり」だ。
既成概念にとらわれず、雁字搦めの優先順位を壊し
その場にいる人たちの幸せを心から願って演奏する。

その実現に向けて毎日生きている中で
この2人のコーヒーパーソンから受けた刺激は
とても大きいものだった。
やはりこういうのは本当にタイミングなのだと思った。

今回はお笑いなしで最後まで書き切ってしまったが
その反動として次回が終始
ウケ狙いに走らないように心掛けたい。

さて、次回はいよいよ
有料記事というものに手を出してみようと思う。
皆さんの人生に少しだけタメになるようなものを
散りばめてみようと思っているのご期待下さい。

それでは、また

このレールの先に我々が思い描く未来がある


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