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楽しい連想ゲームで遊びながら、子ども達に「理由付け」を教えよう!

私は小学生数名に作詞作曲を教えていますが、作詞レッスンでは、必ず最初に「連想ゲーム」をやります。
歌詞には、恋愛や友情、家族愛などをテーマにしたものがありますが、子ども達がふだん書いている日記や作文と違って、先々では、AメロBメロやサビを考えて書いたり、テーマに合わせた、メロディに載せるための言葉の選び方、共感を得る歌詞の書き方、など、多くのことを学んでいかなくてはいけません。

そのための第一歩が「連想ゲーム」です。

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これは、「歌を作ろう!」という子ども向けの本の中の1ページですが、最初は「トンネル」だったものが、トンネルにはオバケが出る⇒お墓⇒お墓にはお花を供える⇒花はいい香り・・という風に、どんどん連想が進んで行きます。

これを最初に子ども達に見せるとみんな大喜びします。
「やってみる?」というと、嬉々として取り組んでくれます。

下の画像は、小2の男の子の連想ゲームです。

ピアノのレッスンにも来てくれていますが、おとなしい子だし、最初に来てくれた時は、軽い発達障害があります、とお母さんからお伺いしていました。最初の頃は発語も少なく、発音も聞き取り難いものがありました。
なので、あまり向かないかも?と思っていたら・・

かぼちゃのシールを自分で選び、「時々お母さんがカレーにかぼちゃ入れてくれてるから」と言いながら、カレーはスーパーで買って、スーパーには駐車場があって、そこには車が停まってる。と、絵付きで説明しながら書いてくれました。

連想ゲームで面白いのは、最初はカボチャだったのに、最後は車になるところ。少し大袈裟に、「ほら!最初はカボチャだったのに、いつの間にか車に変身してるよ!」って言うと、子ども達は、まるで自分が魔法でも使ったかのように、得意げにニコニコします。

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よほど楽しかったのか、もっとやりたい!と言うので、次はこれを。

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ライオンがマサイ族に。
マサイ族は動物の血を飲むのだそうです。
100メートル先の遠くも見えるから、目。

マサイ族って、これ、骸骨やん笑。私の突っ込みに二人で大笑いしながら、
「どうして血を飲むの?」
「どうして100メートル先が見えた方がいいの?」
私のどうして攻撃の質問に、「水が貴重だから」「サバンナだから、早くライオンから逃げないといけないから」と、とても詳しく教えてくれました。

👩「これは何?」👨「槍」
👨「あ、パチンコも使うよ」
👩「パチンコでライオン倒すの?狙ってる間に食べられちゃうよ」
👨「ちがうよ、果物採るんだよ」 また二人で大笑い。

学校からときどき本を借りてくるらしく、今はサバイバルの本を読んでいるのだそうです。
知らなかったな~ ピアノレッスンだけだと、曲を仕上げることが目的で、あまりこんな話はしないので、私は彼の、説明が上手なのと、理由を聞いた時も、しっかり答えられることを始めて知りました。
出会ってから、もう2年以上経つのに・・ごめんね😥


みなさん、ぜひ、やってみてください。

どうして?の質問に答えることが苦手な子には、とても向いています。
自分で理由付けをしていかないと次へ進めないのも、連想ゲームの良いところ。楽しんでできるトレーニングだと思います。

スケッチブックに丸を書いて、矢印書いて、スタートとゴールを書くだけです。最初の絵は、お母さんが描いてもいいし、子どもと相談して子どもに描かせてもいいし、私みたいに絵が苦手な人は、たくさんのシールから、子どもに選ばせてもいいと思います。

ただ、流行りのアニメなどよりは、こういった日常の中で出会うものの方が良いと思います。

そして、きっと、楽しい言葉がたくさん出てくると思うので、どんどん突っ込んであげてください。爆笑の連想ゲームにしてあげてください。


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