#LIVE
Albert King "Blues Power" (1970)
音楽話141: 問答
現代音楽の源流のひとつ、ブルース
いきなり大層な見出しですが、決して大袈裟ではありません。現代音楽は、ブルースが無ければ今の形になっていません。
音楽は時の流れの中で受け継がれ、発展し、進化してきました。つまりその逆、ロックにせよR&Bにせよ、その源流を遡っていくとその一部はブルースに辿り着くのです。
だから、もしあなたが「アメリカ人、しかも黒人がギターをガンガン弾きなが
(音楽話)135: Jamie Cullum "All I Want For Christmas Is You" (2018)
クリスマス特集 #5 「クリスマスは君のもの」
ヒト: Jamie Cullum
日本での知名度はイマイチ、母国・英国ではメジャーなシンガーだけどどう位置づければいいか皆まだわかってないような気がするJamie Cullum。でも私は断言します。
彼はまごうことなき天才であり、ジャンルの枠を軽く超えていろんな方向に光輝く才能の塊です。
1979年英国東部のエセックス州生まれ。多様な民族ルーツ
(音楽話)129: スピッツ “俺のすべて” (1995)
彼がタンバリンを手にしたら
ヒト: スピッツ
1987年に結成してかれこれ40年近く。美大生の草野(Vo, G)と田村(B)が組んだバンドは、紆余曲折を経て服飾系学生の三輪(G)と崎山(Dr)が加わり、かなりパンキッシュな音を鳴らしていたというのは有名な話。しかも当時はThe Blue Heartsを意識していた…意外ですよね。しかし草野自身がキャラに合わないと感じ、徐々にアコースティックな方向
(音楽話)128: St. Vincent “Broken Man” (2024)
正解なんて無いけれど
ヒト: St. Vincent
St. Vincent、本名Anne Erin Clark。1982年米国オクラホマ州生まれ。12歳でギターを本格的に始め、やがてTuck & Patti(超懐かしい!実は彼女のおじ・おばだそう)のローディーとなります。高校卒業後ボストンのバークリー音楽院に入学するも3年で退学し楽曲制作を開始、2003年にEPをリリースして以降地道な音楽活動
(音楽話)126: Dua Lipa “Houdini” (2024)
【Dua Lipaという「体験」】
2024年11月16日土曜日。私的に待望のDua Lipa「Radical Optimism Tour」@さいたまスーパーアリーナ(日本公演)を観ることができました。
ここ数年でライヴチケット代は高騰の一途を辿っていますが、私のS席はステージ上手側の奥、スタンドの2階前方で1.5万円強。ちなみにアリーナエリアのVIPは約4万円、ステージかじりつきのVIP S
(音楽話)123: The Cure “I Can Never Say Goodbye” (2024)
【安心して】
2024年11月6日は米国大統領選挙投票日。共和党Donald Trumpと民主党Kamara Harrisの争い。この原稿を書いている現在も速報が次々と入っていて、両者拮抗。郵便投票や電子投票の結果集計は数日掛かると言われていて、雌雄を決するのは数日後と言われています。どちらが勝つにせよ、不正投票だの集計工作だの陰謀論だの言い合うのでしょうし、昨今の「分断のアメリカ」を象徴するよ
(音楽話)122: Heart “Heartless” (1978)
【泣く子も黙れ!】
女性の社会差別撤廃、権利保護が謳われて非常に長い年月が経っていますが、未だに「男女平等」とは程遠い場所に我々はいます。近年、特に日本は欧米だけでなくアジア各国とも比較され、その改善の遅さが指摘されているのは周知の事実です。
たとえば、社会で女性が活躍していることを示す指標のひとつ「企業管理職に占める女性の割合」。最新の調査データでは日本は12.9%で他国と比べて低く、従来か
(音楽話)118: Joni Mitchell “Free Man In Paris” (1979)
【懐かしく素晴らしい思い出】
Joni Mitchell。70年代数多く登場した女性SSWの代表格のひとりであり、ジャンルの枠組みなどお構いなしの多彩な音楽アプローチ、詩情溢れる歌詞、複雑に聴こえるが耳に残るメロディなど、そのオリジナリティはその後多くのシンガー、ミュージシャンに影響を与えています。彼女が居なければその後の音楽は全く違ったものになっていたであろうこと(少なくともジャンルレスなアプ
(音楽話)115: レキシ “きらきら武士” (2014)
【日本最高の「天才」】
音楽は、ひとりで作り出せます。
そりゃあ楽器まで自分で作るとなれば至難の業ですが、基本的に音楽はひとりで作ることができます。ましてや昨今、楽器が弾けなくても自由に音を組み合わせて音楽を制作することは容易いし、ヴォーカロイドを使えば歌唱も挿入できます。今、動画サイトなどで流行る一過性のネタのような楽曲の数々は、実際そうやって出来上がっていることが多い。
そして現代、生成AI
(音楽話)113: Paul McCartney and Wings “Wild Life” (1972)
【不退転の覚悟】
2024年10月現在、生存する全音楽家の中で最も成功した人物は、Paul McCartneyでしょう。なんといってもThe Beatlesの存在が大きいわけですが、彼がバンドの音楽的中心だったことは意外と認識されていないように思えます。
The Beatlesは元々John Lennonが組んだバンドですし、実際Johnがバンド・リーダーでした。しかし1962年のデビュー後、数
(音楽話)91: Swing Out Sister “You on My Mind” (2013?)
【毒と薬】
Swing Out Sister “You on My Mind” (2013?)日本でも非常にファンの多いグループ、Swing Out Sister。80−90年代のCMやドラマ、そこかしこで流れてましたよね。ヴォーカルCorinne Dreweryの低くて深くて温かい歌声と、ポップでノスタルジックで美しいメロディ・サウンドで数々のヒット曲を生み出しました。
当初はもっとシティポ
(音楽話)88: Raul Midón “Spain” (2021)
【情熱】
Raul Midón “Spain” (2021)2021年2月9日、79歳で亡くなったChick Corea。彼については最近ご紹介したことがあるので、よろしければ以下を。
Chickのキャリアにおいて、クロスオーヴァーの名プロジェクトReturn To Foreverは、彼の名声を確固たるものにしたばかりか、その音楽性の汎用性、野心、追究心が無尽蔵であることを世界に知らしめた、非
(音楽話)87: Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)
【あんまりだ】
Paula Cole “I Don’t Want to Wait” (1997)Paula Cole。1968年米国マサチューセッツ州ロックポート生まれ。ボストンのバークリー音大でジャズ声楽とインプロヴィゼーションを学び、卒業と共にプロ契約。すぐにPeter Gabrielのライヴ前座を担い、94年のアルバム・デビュー後もPeterのライヴをサポートし、”Don’t Give U
(音楽話)85: Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)
【心の器】
Joanna Connor Band “Walkin’ Blues” (2014)注意: ブルースと聞いて退屈だと思われる方、この曲聴かない方がいいかも、6分近いブルースなのでm(_ _)m 但し聴くとニヤつくこと間違いなしですよぉ…
皆さんに大事なことをお伺いします。
皆さんの生活にブルースはありますか?人生は人それぞれだけど、嘆きたくなる時、ポジティヴなことを一切考えずに今はた