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佐久古楽合奏団

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佐久古楽合奏団は長野県東信地区で演奏活動をするアマチュアの古楽ユニットです。その演奏をここにアップしていきます。
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#ルネッサンス音楽

フランチェスコ・ダ・ミラノの「ファンタジア」です。
フランチェスコは、生前から「並び立つ者なきヴィルトゥオーソ」として高い評価を得ており、「神々しいフランチェスコ( il Divino )」と呼ばれていました。
その呼び名の通り、彼のリュート作品は技巧的で非常に難しいです。
曲は、100数曲あるファンタジアの中から33番です。
録音状態も演奏も良くないですが、このコロナのおり、手慰みとして弾いてみ

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原題は、
「Semper Dowland Semper Dolens」
日本語のタイトル、グーグル翻訳で訳してみるとラテン語らしく、
「永遠のダウランド、永遠の苦悩」
「Dowland」と「Dolens」は掛けているっぽく、物悲しい曲調の中でもダウランドの洒落を感じます。

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作曲者のクレマ(Crema, Giovanni Maria da) についてはよくわかっていませんが、1540年にイングランド王ヘンリー8世の宮廷で演奏したビオラダガンバセクステットのメンバーのひとりとして記録が残っているようです。
当時最高のリュート奏者の1人であると考えられていて 、同時代の人たちから 「優れた音楽家」として、その評判は母国のイタリアを越えていました。

John Dowland / Sir John Smith his almain

佐久古楽合奏団/T.K.

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ダウランドのサー・ジョン・スミスのアルメインです。
曲は、ダウランドの息子が編集した「音楽いろいろ」の中の一曲です。
ダウランドのリュート舞曲には実在の人物の名前のついたものが多いので、ジョン・スミスという人もそうかもしれません。

これをアップした日はシェイクスピアの命日だそう。

シェイクスピアが活躍していた時代、ロンドンでは感染症(ベスト)が大流行したそうで、新型コロナウイルスが流行している今とかぶります。

「ロミオとジュリエット」の中にもペストのくだりがあるそうですが、ほとんどは省かれているようです。

J.ダウランド/ファンシー

佐久古楽合奏団/T.K.

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ダウランドのリュート曲は、
1.形式にとらわれないファンシー(ファンタジー)、
2.パヴァーヌやガリアルドなどの舞曲、
3.歌曲の編曲・変奏、
の3種類に大別されます。
特にファンタジーは半音階の技法を駆使した技巧的な複雑な曲になっています。

これらは1974年、イギリスのリュート研究の大家ダイアナ・ポールトンによってまとめられ全集が出版されました。曲はその分類番号P6のファンシーです。

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ジョン・ダウランド(John Dowland, 1563-1626)の作品の中でも最も人気があり、生前からヨーロッパ中で知られていたリュート歌曲「流れよ我が涙」の器楽合奏版「涙のパヴァーヌ」(Pavan Lachrimae)です。

この曲は本人も気に入っていたらしく、芳名帳に”Jo.dolande de Lachrimae(ラクリメのダウランド)”と書くこともあったようです。

作曲者不詳/若い娘

以前アップした音声の動画ヴァージョンです。

「6世紀フランスのシャンソン。
修道院に入れられた若い娘が聖母マリアに深い悲しみを訴える、という歌詞。

フランス映画「めぐり逢う朝」(17世紀の音楽家マラン・マレと、その師サント・コロンブの葛藤と愛を描いた人間ドラマ)の中で演奏される」

ハープを中心に、左からアルトガンバ、テナーガンバ、テナーガンバ、バスガンバ、リュートです。

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16世紀フランスのシャンソン。
修道院に入れられた若い娘が聖母マリアに深い悲しみを訴える、という歌詞。

フランス映画「めぐり逢う朝」(17世紀の音楽家マラン・マレと、その師サント・コロンブの葛藤と愛を描いた人間ドラマ)の中で演奏される。

佐久古楽合奏団版では、リュート伴奏付きのハープのソロ、トレブル・ヴィオールのソロ、ヴィオール・コンソートの編成で演奏されています。