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佐久古楽合奏団は長野県東信地区で演奏活動をするアマチュアの古楽ユニットです。その演奏をここにアップしていきます。
総合学院テクノスカレッジさんの学園祭「テクノス祭」で演奏させていただきました。 その配信( https://youtu.be/kJ00BBNsKgo )から、佐久古楽合奏団の演奏部分(約15分)です。 曲は、 エクレス/グラウンド 作曲者不詳/グリーンスリーブスによるグラウンド アイルランド民謡/サリーガーデン 配信は、テクノスカレッジさんのサテライトキャンパスである「みどりの村」からおこなわれました。 映像・音響を専門的に学んでいる学生さんたちだけあって、素敵なシーンで撮られています。
モンレベルディは18曲の歌劇や膨大な数のマドリガル集を作曲してますが、そのマドリガル集『ミラヌッツィの優美なアリオーソ 第4巻』に含まれている、『苦しみが甘美なものなら』を、佐久古楽合奏団で演奏する用に編曲してみました。 スケールが上から降りてきて上昇する単純なメロディーですが、すごく魅力的な曲です。
パーセルの歌劇「妖精の女王」から「もし愛が甘い情熱ならば」を、 歌、4声のガンバコンソート(トレブル、アルト、テナー、バス)、ハープ、リュートの為に編曲してみました。
野沢公民館の「クラシック音楽入門」で演奏した曲のひとつです。 かなり高度で自分たちには手に負えない曲ですが、あえて挑戦してみました。
Vtuberの戌亥とこさんと小諸市のタイアップ曲です。 なかなか良い曲だったので、佐久古楽合奏団でも演奏できたらと。 古楽合奏団が演奏するんだったらできれば古楽テイストが欲しかったですが、そうするのはちょっと難しかった。 編成は4声のヴィオール・コンソートとハープ。
「モンセラートの赤い本」より
フランチェスコ・ダ・ミラノの「ファンタジア」です。 フランチェスコは、生前から「並び立つ者なきヴィルトゥオーソ」として高い評価を得ており、「神々しいフランチェスコ( il Divino )」と呼ばれていました。 その呼び名の通り、彼のリュート作品は技巧的で非常に難しいです。 曲は、100数曲あるファンタジアの中から33番です。 録音状態も演奏も良くないですが、このコロナのおり、手慰みとして弾いてみました。
原題は、 「Semper Dowland Semper Dolens」 日本語のタイトル、グーグル翻訳で訳してみるとラテン語らしく、 「永遠のダウランド、永遠の苦悩」 「Dowland」と「Dolens」は掛けているっぽく、物悲しい曲調の中でもダウランドの洒落を感じます。
作曲者のクレマ(Crema, Giovanni Maria da) についてはよくわかっていませんが、1540年にイングランド王ヘンリー8世の宮廷で演奏したビオラダガンバセクステットのメンバーのひとりとして記録が残っているようです。 当時最高のリュート奏者の1人であると考えられていて 、同時代の人たちから 「優れた音楽家」として、その評判は母国のイタリアを越えていました。
ダウランドのサー・ジョン・スミスのアルメインです。 曲は、ダウランドの息子が編集した「音楽いろいろ」の中の一曲です。 ダウランドのリュート舞曲には実在の人物の名前のついたものが多いので、ジョン・スミスという人もそうかもしれません。
これをアップした日はシェイクスピアの命日だそう。 シェイクスピアが活躍していた時代、ロンドンでは感染症(ベスト)が大流行したそうで、新型コロナウイルスが流行している今とかぶります。 「ロミオとジュリエット」の中にもペストのくだりがあるそうですが、ほとんどは省かれているようです。
ダウランドのリュート曲は、 1.形式にとらわれないファンシー(ファンタジー)、 2.パヴァーヌやガリアルドなどの舞曲、 3.歌曲の編曲・変奏、 の3種類に大別されます。 特にファンタジーは半音階の技法を駆使した技巧的な複雑な曲になっています。 これらは1974年、イギリスのリュート研究の大家ダイアナ・ポールトンによってまとめられ全集が出版されました。曲はその分類番号P6のファンシーです。
NHK-BSで放送していた「発表 全ファイナルファンタジー大投票」に見入っていました。 人気投票の作品部門は想像していた通り、「ファイナルファンタジーⅩ」でした。 音楽部門でも上位にあった「ザナルカンドにて」を昔弾いたことを思い出し、録音を引っ張り出してきました。 番組は、ちょっとうるっとくる終わり。 思い入れのたくさん詰まった、なかなか良い番組でした。
フランスバロック期のヴィオール奏者及び作曲家マラン・マレの第5ヴィオール曲集から、組曲第2番イ長調より終曲「シャコンヌ」です。 アントワーヌ・フォルクレとともにフランス・ヴィオール界のヴィルトゥオーゾの双璧と呼ばれ、フォルクレが表現衝動に富んだ鬼気迫る演奏から「悪魔のようなフォルクレ」と呼ばれた一方、、優雅で暖かな美音を特色とするマラン・マレは「天使のようなマレ」と呼ばれました。
ジョン・ダウランド(John Dowland, 1563-1626)の作品の中でも最も人気があり、生前からヨーロッパ中で知られていたリュート歌曲「流れよ我が涙」の器楽合奏版「涙のパヴァーヌ」(Pavan Lachrimae)です。 この曲は本人も気に入っていたらしく、芳名帳に”Jo.dolande de Lachrimae(ラクリメのダウランド)”と書くこともあったようです。
ヨハン・ヘルマン・シャイン(Johann Hermann Schein)はバロック時代のドイツの作曲家で、ハインリヒ・シュッツとザムエル・シャイトと合わせて、ドイツ・バロックの3Sと呼ばれています。 曲は、器楽集「音楽の饗宴」(Banchetto musicale, 1617年)のタイトルの付いた20の独立した組曲の中から、組曲第10番の1曲めと4曲めです。