見出し画像

バロック体験会 チェンバロとフルート

私の通うフルート教室では、年2回ほど先生がイベントを企画してくださいます。今回のイベントは「バロック体験会」と題した、チェンバロをパートナーにフルートを演奏する会でした。会場は、以前おさらい会をしたレストラン&バーです。一人40分間という持ち時間をいただき、チェンバロとともにフルートを演奏しました。私はバロック・フルートですが、他の生徒さんたちはモダン・フルートです。この貴重な「バロック体験会」に、15人もの生徒さんが参加しました。先生がバロック・フルートも演奏されるということもあり、実はみんなバロック音楽には興味津々で参加。そして全員がチェンバロとの演奏は初体験でした!

ありがたいことに、チェンバロの鍵盤も触らせていただきました。鍵盤のタッチはピアノより軽くて浅いです。そして木の温もり、マットな質感も好みでした。実際に弦を弾いて音が出るところも見せていただきました。素敵❤️と思わず顔がニヤけます。先日リサイタルで聴いた、ジュスタン・テイラーの羽のような軽い指捌きは、鍵盤を触った感じではとても想像できません。あらためて彼の技術の高さがわかりました。

さて、いよいよ自分の番です。私はヘンデルのフルートソナタ《HWV363b》 Adagio、Allegro、Adagio、Bourree Anglaise、Minuettoを全部やってみました。
いつものレッスンと同様なスタイルで、修正しながら進めたのですが、いろいろと課題が浮き彫りになりました。


先生からのアドバイス1

「全体的に、まだ吹きすぎです。もっと息を細くして大丈夫ですよ。チェンバロに勝とうと思わないで!十分聴こえていますよ

私はハッとしました。チェンバロのすぐそばで演奏すると、チェンバロの音がとてもよく聴こえるので、思わず負けないようにと、無意識のうちにフルートを吹く息がどんどん強くなってしまっていたことに気づきました。息が強すぎるとなぜダメかというと、音が潰れた感じになったり、かすれたり、出なかったり(無音)と、音のクオリティが下がってしまい、本来のまろやかな音色が出ないからです。チェンバロとは関係なく、自分の最適な音量をキープすべく、我慢と、冷静さを保つことが大事だということがわかりました。

先生からのアドバイス2

「だんだんピッチが上がってきますね。最後の音はもう半音近く高いですよ。
今まではチェロしか合わせたことがなかったですよね。弦楽器の場合、Mさんに合わせてピッチをうまく調整してくれていたんですよ。でもチェンバロはa=415hzのままですから、フルート側が調整しなければなりません」

ガーン😨それについては全くわかっていなかったです。以前、一緒に弾いてくれたチェロの先生は、私の演奏に合わせてくれていたんですねえ。今後は真剣にピッチの調整の仕方を身につけなければなりません💦

先生からのアドバイス:3

「ブーレやメヌエットは、ちょっと重いですね。これだと足が上がらないですよ。もっと軽やかにしていきましょう」

ああ、踊れないのでは意味がない...。



初めてのチェンバロ体験は、課題がますますはっきりしたほろ苦い体験でした😢
でも、フルートソナタで、チェンバロに寄り添ってもらえると、やっぱりすごく華やかになります。今度またこのイベントがあったら、ピッチもしっかり保てるようになって参加したいなあと思いました。

ということで、翌日から、久々にチューナーも使いつつ、下記のいくつかの課題に取り組むこととしました。

1)曲の中によく出てくる音や、特に高くなりやすい音などをチェックして、曲目練習の前に、ロングトーンの練習をして音を確かめることにしました。
2) Allegroは、まだ全然できていないので、練習の最初に必ずやって、タンギングになれることにしました。
3)舞曲がカラダの中に入っていないので、メヌエットやブーレについては、バロックダンスの動画などをチェックすることにしました。

今後継続的に、これらの課題と向き合っていこうと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

過去の記事は各マガジンからもご覧いただけます。
楽しんでいただけたら幸いです。
スキ&フォローをしていただけたら大変励みになります。


いいなと思ったら応援しよう!