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バロック・フルート タンギングの練習

バロック・フルートのタンギングを練習中です。
「タンギング」とは、フルートを演奏する時の舌を用いた技法の総称です。

フルートは、タンギングがなくても音は出せますが、音の出だしや立ち上がりがぼやけてしまうので、音をはっきりとさせるためにはタンギングが必要です。

モダンフルートの場合、基本的にはタンギングは[tu](トゥ)の発音が多く、速いタンギングのために、ダブルタンギングというのも学びます。音幅が狭まったりしないで、均等になるように練習します。
[tuktuk](トゥクトゥク.....)

バロック・フルートのタンギングはどうでしょう?

[ti](ティ)
[di](ディ)
[tiri](ティリ)
[diri](ディリ)
[did'll](ディードゥル)

最初は[ti]
短い音、速い音、同音にも[ti]
ゆっくりした、心地よく保続的な旋律は[di]

法則はありますが、例えばヘンデルのHWV363bのアレグロの一部で見てみます。
これが正解ではなく、自分で決めて良いのですが、最初はこれを見本として読みながら練習してみました。

HWV363b Allegroの最初の出だしの部分  t=ti,  r=ri,  d=di(発音は略)
16分音符が長く続く部分

先生曰く
「まずはti・di・riで、この曲を話せるようにしましょう。
それができないと吹けません」

『話せる』 というのがポイントです!

そこで、この『話せる』を理解にするために、お風呂の湯船に浸かりながら練習することにしました。
モダンフルートの母音は[ウ]ですが、バロックは[イ]。
口の中の空間はモダンに比べると、バロックの方が少し狭い感じです。
強く発音しすぎると、音が切れちゃうし、緩くしすぎるとスラーに聴こえます。
『話すように』というのがちょうど良いのでしょう。しっかり発音しすぎると、軍歌みたいになってしまいます。笑 リラックス、リラックス。

練習の仕方
1. 4音  ti・di・ri・di と発音してみる。
2. 強弱をつけて舌の動きが固まらないよう軽く ti・di・ri・diと発音する。
3. 繰り返し!  ti・di・ri・di,  ti・di・ri・di…
4. すらすらとそれができたら楽器で練習。レの音一音だけでやってみる。
5. できてきたら楽譜通りに演奏。

[did'll](ディードゥル)は日本人は難しいそうなので、まずはti・di・riです。

舌は筋肉と神経の塊ですので、鍛えれば鍛えるほど動くようになるとのことでした。楽器無しでの『舌練』も大事ですね!

ところで、2024年7月からスタートした全6回の『【Online講座】クヴァンツのフルート奏法を読む』が12月14日で無事完結となりました。
毎回、3時間以上ある非常に充実した講座内容でした。
特にタンギングやバロックの装飾、カデンツァについては、実践的な学びができました。
講座の最後にある「質問コーナー」では、講師の前田りり子先生が毎回丁寧に質問に答えてくださり、実はこの記事にも書いた練習の仕方は、私がチャットで質問して教えていただいたやり方です😊

ということで正月1月2日から、いつものカラオケルームに行って、2025年のフルート初練習をしてきました😆今年も一歩一歩前進中です!

さて、今週末2025年1月11日(土)は、『【Online講座】クヴァンツのフルート奏法を読む』の締めくくりとして、前田りり子先生特別記念コンサートがあります。こちらはライブ配信もあるそうなので、遠方の方はぜひ!クヴァンツ先生がどんな人だったかなどの楽しいお話もあるコンサートだそうなので、また後日ご報告したいと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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