コードを覚えよう16 〜FとFmの転回形勘違いあるある

この演奏例のセブンスコードの転回形は、コードを覚えよう14で説明しました。

この演奏例の曲はトニック、ドミナント、サブドミナントがほとんどで、お約束の出てきがちなコードがしっかりでてきて、わかりやすいかなと思います。

が、ひとつ、よく分からないなぁ、と、ひっかかるところがあるとしたら、転回形のF→Fm、の箇所かと思います。

基本形のFとFm は、問題なく音を出せると思います。

FはFAC、Fm はFA♭Cですね。

Fの基本形
Fmの基本形

F→Fm、これは簡単、真ん中の音を黒鍵に変えるだけですよね。
↑↑↑↑↑
いえいえ、ちょっと待って!!!

「真ん中の音」この認識、とても危険です⚠️

では、FとFmを転回しましょう。第二転回形がちょうど良いはずです。

Fの第二転回形

えーっと、F→Fmは、真ん中の音を黒鍵にすれば良いのだからー、真ん中音をー、黒鍵にー、あれ???ん???黒鍵がないじゃん!!!!!

「真ん中の音」を変える、この認識だけで転回形を作ろうとすると、Fmの転回形にたどりつけません❌

Fm第二転回形

Fmの基本形の時に「真ん中の音」だったA♭ですが、転回したら、「真ん中の音」ではなくなります!
基本形の時にでてきたA♭は、転回して真ん中ではなくなっても、A♭のままです!

Fm第二転回形

ということで、第二転回形のF→Fmは、

A→A♭
F→F
C→C

となります。

少しは楽譜が読めて、弾けますよ、そういう人は要注意です。真ん中の音を変える、のではなく、音の順番を変える!この認識で転回形にしましょう!

構成音は何か、を、常に考え続けるのが、コードで弾く時に大切ですね。
楽譜が読めなくても、全てのスケールの音を指1本でも出せる、頭の中に音がうかぶ、そんな力がついていれば、コードは難しくないのかも知れません。

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