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新・オーディオ入門17 レコードプレーヤーの構成1

現代ののレコードプレーヤーは購入すればすぐに使用できるものが多いのですが、嘗てのレコードプレーヤーはいくつかのパーツを組み合わせて自分好みに組み上げるのが主流でした。現在でも別々のメーカーのパーツを組み合わせて楽しむことも可能です。ここではパーツの名称とその役割を2回に分けてご紹介します。


《カートリッジ》
かつてはピックアップと呼ばれていました。いわゆる『針』の部分です。レコード盤の溝の細かな凹凸を電気信号に変換します。針はスタイラス、スタイラスから本体へ繋がっている細い棒を感知レバーといいます。スタイラスはダイヤモンドやルビー等の硬い鉱物で作られています。カートリッジの出力電圧はCDプレーヤーの1/1000以下。とてもノイズや外部の環境に影響されやすいデリケートなパーツです。

《トーンアーム》
レコード盤の溝は外側から内側へと刻まれています。その溝に沿ってカートリッジを移動させ適正位置で再生できるようにする機構がトーンアームです。カートリッジは振動をピックアップしているのですからしっかりと固定されているのが理想、反面レコードの溝に沿ってにスムーズに移動する事も求められます。この矛盾した動作を実現するためメーカーによって特色ある工夫がされています。

《ヘッドシェル》
カートリッジをトーンアームに取り付けるために使用します。かつては、多くのオーディオファンは複数のカートリッジを所有し、カートリッジをヘッドシェルに取り付けた状態で保管し、カートリッジを交換して音質の違いを楽しみました。最近ではヘッドシェルとトーンアームが一体になったものが多くなりました。これはカートリッジを交換すると針圧、インサイドフォース、ラテラルバランス、アーム高等多くの調整を行う必要があり、そのためカートリッジを交換して楽しむユーザーがほとんどいないためです。

レコードプレーヤーの構成2に続きます。

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