#71 ザック・ブライアン『ザック・ブライアン』
ザック・ブライアン『ザック・ブライアン』
ディズニーではないが、まさか自分が、ずっと距離感があったカントリーにハマるとは思わなかった。厳密なジャンル的に言うならオルタナ・カントリーということになるのだろうけど、僕はザック・ブライアンを完全にオルタナティヴ・ロックとして愛聴している。
そもそもこの手のカントリーに惹かれたのは、ヒップホップの影響も感じさせるモーガン・ウォーレンの「Last Night」からだった。なんていい曲!
で、ザック・ブライアンも同様に、聴くほどに心に沁みるメロディとヴォーカルが際立っているのだが、よりヤサグレ感みたいなものが強いところに、ぐっと来てしまった次第。ホーンやフィドルをフィーチャーしたサウンドも◎。まさに捨て曲なしの名曲揃いの今作から、アッパーな曲とバラードを1曲ずつご紹介したい。この2曲だけでも、魅力を十二分にわかってもらえると思う。MVが素っ気ないところも、僕は好きだ。
ケイシー・マスグレイヴスとのデュエットも、聴きもの。これはもう、ライヴで酒を飲みながら、堪能するしかないでしょう。来日したら、ぜひ足を運びたい。昨今のチケット代だけは納得できないけどね。最後は、ライターが人様の書いたものをパクるいうタブーを犯して、「Hey Driver」の別のMVに寄せられていたコメントで締めたい。
So much soul in all his music! This is what true music is about! Moved!!
彼の音楽には魂がある! これが本物の音楽というものだ! 感動した!!
鈴木宏和