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四月になれば彼女は
雨の月曜日のレイトショー、恐らく一番人が少ないであろうタイミングで、一人観てきました。
あらすじ等は以下添付サイトをご覧ください。
−あのときの私には、自分よりも大切な人がいた。
それが、永遠に続くものだと信じていた。−
この台詞に心を掴まれたところから始まりました。
“自分よりも大切な人“
そう言い切れるほど好きになれる人がいて、その人も同じように自分を愛してくれる。
それって、とんでもなく幸せで、尊いことで。
でも同時に、愛は脆いものでもあって。
−愛を終わらせない方法、それはなんでしょう?−
この問いを序盤で問い、視聴者に考えさせる時間を与える。
きっと誰もが頭を抱える問いであると思います。
劇中では、この問いに、こう答えています。
−愛を終わらせない方法は、手に入れないこと−
“全てを知ってしまったら続かない“ “永遠なんてない”
ということなのだと悟りました。
世間の同年代であろう方々が「難しくて理解できなかった」と口にする中、理解できてしまった自分に、少し悲しくなりました。
−わたしたちは、愛することをさぼった。面倒くさがった。
些細な気持ちを積み重ね、重ね合わせていくことを怠った。−
きっと世の中のカップルの破局要因を辿れば、これに尽きるのだろうなと。
若者にも伝わりやすい、でも綺麗な言葉で綴っているところに感動し、肝に銘じようと思いました。
−人間って怖いよな。
憎んでいる人より、そばにいて愛してくれる人を、容赦なく傷つけるんだから。−
まさにその通りだなと、度肝を抜かれました。
私自身、愛する方に幾度となく傷つけられた経験がありますし、愛してくれる人を傷つけてしまった経験もあります。
どうしてなんだろう、と最近考えていて、私なりに出した答えは、“愛から成る優しさや、愛されているという事実に甘えて、胡座をかくから“
案外当たっているかもしれないな、と思っています。
自分を大切に想ってくれる方、愛してくれる方を大切に、その事実に胡座をかかず、当たり前だと思わず、いつか消えてなくなってしまうという覚悟を持って、今を大切に生きていこうと思いました。