British Bake Offで学ぶ英語表現Season 1④ twist, dodgy position
ブリティッシュベイクオフは、イギリスBBCの番組で、
毎週テーマに従って参加者たちがパンやお菓子を作り、
お菓子作りのプロ、メアリー・ベリーMary Berryさんと、
パン作りのプロ、ポール・ハリウッドPaul Hollywoodさんが審査し、
勝ち進んでいくベイキングコンテスト番組です。
このnoteでは、番組の中で作られた課題などを紹介しながら
参加者や審査員の言葉の中から英語表現をピックアップし、
ご紹介していきます。
(注: 写真はできるかぎりBBCの公式レシピから載せています)
(注2: 著者はベイキングは全然できません、
番組で言っていたことをそのまま載せています)
https://www.bbc.co.uk/food/programmes/b013pqnm/recipes
今週のテーマ:Pudding
課題①: Signature pudding
最初の課題は毎回参加者が自由に自分のオリジナルレシピを披露します。
今週のテーマはプディング!
正直言ってあまり日本人になじみのないお菓子ではないでしょうか。
プディングとは砂糖、小麦粉、フルーツに、
スウェットという牛脂を加えた生地を
布に包んでゆでたり、オーブンで蒸したりして作ります。
日本の「プリン」とはぜーんぜん違うものです。
有名なのはこちらのクリスマスプディングですね。
もともとは肉、それも臓物の部分を残さず食べるために作られた料理で
puddingの由来はフランス語のboudinという言葉で、
これは「ソーセージ」を指す言葉だったようです。
肉料理がお菓子に変わるっていうのも不思議な話ですね。
このラウンドが行われたのは、イギリスのBakewellという都市です。
なにそのベイクオフにぴったりの地名?!と思いました。
イギリスの真ん中あたり、
マンチェスターとかリバプールに近いエリアにあります。
こんな街だそうです。
Bakewell Puddingというプディングが有名な街だそうです。
こちらがBakewell puddingです。
どうやらタルトっぽいプディングのことを指すようです。
上のクリスマスプディングと見た目が全然違うし、
プディングっていったい何??とこの週を見ながらずっと思ってました。
英語表現①: twist
これは「工夫」とか「ひねり」という意味です。
ベイクオフではtraditionalでsimpleなレシピだと
あまり評価されず、
そこに作者のtwistを加えて新しさや見た目の華やかさを
出すことが求められます。
What's the twist?とかThere is a twist.とかI add some twists.
といった形で使われます。
英語表現②: raise their eyebrows
いつもいろいろな工夫を凝らすDavidのコメントです。
"I need to do something that's gonna raise their eyebrows."
眉毛を上げる=びっくりさせる、驚かせる、という意味です。
「彼らをびっくりさせるようなことをしなくちゃならない」
といった意味になります。
なぜか眉毛を描く化粧品は日本語では
「アイブロー」というのですが、
英語ではeyebrowは「アイブラウ」と読みます。
課題②: Technical challenge: soufflé
二つ目の課題はテクニカルチャレンジと呼ばれ、
審査員からレシピの指定があり、参加者は全員同じものを作ります。
全員に同じ材料が用意されますが、
レシピは完全ではなく、例えば発酵させる時間とか、
オーブンの温度などの情報がところどころ抜けているため、
参加者は自分の知識や経験、スキルで乗り切ることが求められます。
今回のお題はsoufflé(スフレ)です。
スフレもプディングに入るんですね。
スフレづくりは超難しく、
プロのベイカーでもすごく失敗しやすいのだそうです。
レシピはメアリーさんのレモンスフレ。
こんな感じに美しく膨らんでできたら最高ですが…
英語表現③: pull it off
この難しいお題を出されたときのRuthのコメントです。
"I know the principle of it, it's just whether I can pull it off."
「基本は知ってる、ただ成功させられるかどうかね」
といった意味合いです。
pull it offで「やってのける、実践する、成功させる」という
意味になります。
余談ですが、こういうイディオムが私は一番苦手です。。。
こんなイディオムがごまんとあり、
単体では全然覚えることができません。
だけどこういうテレビ番組とかで見ていると、
文脈をもって使われているので、
なんとなーく意味が分かってきます。
自分ではなかなか使えないけど、
文脈の中で意味が分かる、
イディオムはそれでいいんじゃない?と個人的に思います。
課題③: Showstopper: Crumble, Bread and Suet pudding
最後の課題は3種類のプディングをすべて温かいうちに出す、
という大変なものでした。
なんとなんと、プディングにはまだ種類がありました!
範囲が広すぎて、全部プディングと呼んでいいの??
などと思ってしまうくらいです。
Crumbleというのは、バター、砂糖、小麦粉を混ぜて
ぽろぽろとしたクランブルという生地を作り、
それを果物に乗せて焼いたお菓子です。
なぜこれがプディングのカテゴリー??
謎すぎます。
Bread puddingは聞いたことありますよ。
パンプディングですよね。
出来上がっているパン生地を敷き詰めて、
そこに卵液とかフルーツを加えて焼いたものです。
これはプディングってかんじがします。
そしてSuet puddingというのは、
スウェットという牛脂、または植物性のものもあるようです、
こうした油脂を使った生地の中にフルーツなどを入れて、
オーブンで蒸して作るプディングです。
このタイプは甘くないおかず的なプディングもあるようです。
英語表現④: dodgy position
これは「危ういポジション」という意味になります。
当落線上のぎりぎり危ないところにいる、
という意味で審査員のポールさんが使っていました。
イギリスのスラングで、「不確かな」とか
「信用できない」「怪しい」といった意味になります。
英語表現⑤: intimidated
テクニカルチャレンジの時に
RuthとMirandaが二人とも口にしていました。
"I would be intimidated by someone else."
"I'm a bit intimidated by lemon soufflé."
「心配だ」とか「不安だ」といった気持ちを表します。
「怖気づく」というのがぴったりくるでしょうか。
受身形で使って「ビビらされている」といったかんじです。
「怖い」ような気持ちを表すのにscaredがよく使われますが
intimidatedもびくびくする気持ちを表せる言葉です。
シーズン1の第4週目が終わり、とうとう4人になりました。
次はもうセミファイナル!決勝戦は目前です。
次回はパイウィークです!