2章第18話 きたないきのこ、作戦失敗
「あ……あ、あ――」
「ありがとうございます!あなたのお陰で命拾いいたしました!何とお礼を申し上げればよいのか……!」
悪きのこに追われていた可愛らしいきのこは、命の恩人であるジュニアに近づき深々と頭を下げました。ジュニアはいまだトランス状態で意識がはっきりしていないようでしたが、美茸ちゃんは構わず寄り添い、好意をあらわにしたのでした。
「「ガーン!」」
いや、何にショックうけてるの大人たち。当然のことすぎでは?
しかしめげないポルチーノくんとムッシュ。限界までイケメン顔を作ってから草陰から現れ、ジュニアたちに近づきます。
「お嬢さん、お怪我はないッポルですか?(キラッ)」
「わたくしたちの子分の働きはいかがでしたかな?(キラッ)」
手のひら(タイヤ)フル回転すぎる。汚いなさすが大人きたない。
「あなたがたは……?」
と、突然現れたポルチーノくんとムッシュに一度は意識を向けたものの、それにより改めて悪きのこが死屍累々となった周りの様子を認識したようです。
「いえ、そんなことより!追手が全ていなくなっている……!!」
「本当にありがとうございます、小さいけれど素敵なお方!」
ポルチーノくんとムッシュには目もくれず、ジュニアに対してひたすらお礼を伝えるのでした。
主人公交代の予感――!
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