【10/27日シリ・オリックス戦●】優しさは強さで、強さは優しさだ。
『ダーク・スター・サファリ』という本を読んでいる。作者のポール・セローがあるとき思いついて(思いつくか?)アフリカ大陸を横断する話である。アメリカ大陸ではない。アフリカ大陸だ。ここで見聞きするものがもう、ちょっと、尋常ではない。ガイドブックの「アフリカ」ともテレビで見る「アフリカ」とももう、ぜんぜん違う。
これを読んでいて思うのは、「百聞一見にしかず」…なんていう、生易しものでは、ない。つくづく思うのは、「身銭を切る」ことの大切さである。思わず口に出して「いややっぱり大事なのは身銭を切ることやな」と言って、息子になにそれ?と、聞かれた。
「自分でお金を払うこと。モノにも、経験にも。身銭を切らない人には、身銭を切っている人ほどのものは得られないんだよ最終的にはきっと。」と、言いながら、私は再び、いやほんとうにそうだ。と、思う。そして、改めて思う。
たぶんマクガフは、「身銭を切って」そこに立っている。プロ野球選手というのは多かれ少なかれ、何か自分の持つ資本を切りながら、プレーする。
それは、例えば肘や肩といった、選手として生きるために大切な体の一部かもしれない。あるいは、その、精神かもしれない。
ここから先は
1,140字
¥ 100
この記事が参加している募集
ありがとうございます…! いただいたサポートは、ヤクルトスワローズへのお布施になります! いつも読んでいただき、ありがとうございます!