【ランニング日記】ねことカリカリと私の攻防 【12/13(月)〜12/17(金)】
12/13(月)
息子の遠足。お弁当を作らなければいけないので、いつもより30分ほ早く起きる。
寒いキッチンで、ストーブをつける。思うのだけれどもこのせまいLDKで、せまいキッチンだけ床暖がつかないの、ほんとどうかと思う。「食事担当者」が、一日のうちにキッチンに立つ時間ってばかにならないのだから、最初からキッチンにも床暖がつけられるようにしておいてほしい。…いやきっと、オプションで選べたんだろうけれどもめちゃくちゃ高かったのだろう、リビング部分にしかつけない仕様にしていた。キッチンの床暖、ほしい。
ぶつぶつ言いながらお弁当を作る。作るといっても、卵焼きを焼くくらいで、あとは昨日作ったものだからそんなに手間はかからない。藤井恵さんの「藤井弁当」という本に出会ってから、私のお弁当作りのハードルはもうほんとうに、80%くらい、下がった。
下がったけれどもまあ、朝の登校時間前に作るのはそれなりに大変なのだ。大変だ大変だと言っていたら夫が「卵焼きくらい作ろうか?」と、謎の声掛けをしてきた。「いや卵焼きくらいも作れないでしょうが…」と、言いながら、焼く。
お弁当を作り終えてからも、8キロくらいは走る時間がある。仕方がない。走る。
今日も腕の部分が二重になっているステラアディダスのジャケットで走る。こないだはこれでめちゃくちゃ暑かったけれど、今日はちょうどいい。冬はこれくらいで良いのだな。いつも、薄いジャケットで走ってしまっていた。
それにしてもあまり、スピードが出ない。先週はけっこう良いタイムで走っていたので、それと比べると、やや遅い。最後はスピードをあげてまあまあのタイムで終えたけれど、あくまでも、まあまあ。これは体重が増えているせいでは…。いや、体型的にそんなに変わった感じはないけれど、代謝が少し落ちている気がする。食べすぎるとすぐに、体重に反映される。冬はこうなりやすいのか、いや単純に食べているもののせいなのか。まあ、ゆるっとやっていくしかない。(ほんとここ最近、何食べてもおいしいのだ、仕方ない。)
12/14(火)
私は決めた。金髪にする。
というわけで、思い立ったらすぐやりたい私は明日の美容院を予約した。
本当は思いついたら今日行きたいのだけれど、昨日あまりに集中力がなさすぎたので、反省して、今日は一日中セカンドオフィスにこもることに決めていたのだ。セカンドオフィス、すなわち、スーパー銭湯です。
さて昨日はなんかほんとうに集中力がなく、夜ごはんを食べつつ仕事のメールをしちゃったりして(ほんとうによくない、これ。)反省した。もうさっさと寝ようと思ったのだけれどもそういう日に限って頭の整理がつかず、少し夜ふかしをする。夜ふかしといっても、シーズン中ほどではないけれど。(シーズン中というのは、野球のシーズンということです)
で、今朝は5時にねこに起こされ、ごはんをあげて二度寝をし、起きたら6時前になっていた。いかんいかん。急いで準備をし、外に出る。
いつものうすっぺらいジャットだといよいよ、寒い。寒さを忘れるためにスピードをあげ、知らぬ間に疲れてしまい、タイムを落とす…と、いう、なんだかもうどうしようもないことになる。
それでも今日もなんとか7キロは走る。最近、中だるみと言うか、3〜4キロあたりではっと気づくとタイムがえらく落ちている。これじゃあいかんなと、あわててスピードをあげ、最後になんとか帳尻をあわせる。この計画のなさ、まるで私の仕事のようである。
いやそんなことを言っている場合ではない。私は来年こそは計画的な人間に生まれ変わろうと思っている。本気です。そのためにはFAのつばくろうにオファーすることだって考える必要がある。もうよくわからないけど。
それにしても、朝焼けに染まる都会のビルは、はっとする美しさを持つ。自然にはかなわないけれど、それでも人間の作ったものがある側面からは美しく見えるというのは、なんだか面白いものだな、と思う。こういう景色が見られるのは、冬のランニングの悪くないところの一つだ。いや、悪くないところが数えるほどしかないから必死で探しているわけだけれど。
「ああしんどいなあ」と、具体的に思いながら走る。なんなら少し、声に出していたと思う。「ああ、しんどい。」そんなこと言うからしんどくなるんじゃないかと思うじゃないですか、でもほんとうにしんどいのだ。
このあと筋トレするのかと思うとさらに気が重い。もう最近、そんなに長時間やっていないのだけれどもそれでもめんどくさい。なんなら走るより面倒になってきたかもしれない。ああ、いやだ。
と、もはや駄々をこねているだけである。大人になって駄々をこねるなんてそうそうないのだから(いや、私はけっこうこねている気もするけれども)、朝のランニングくらい、一人で好き勝手に駄々をこねようと思う。誰も聞いてないけど。いや、聞いていないからこそ。
さてそうやってなんだかんだ言いながら、今日も7キロを走って、そのあと筋トレもした。いやもう、大人ってえらい。
12/15(水)
昨日は一日中、セカンドオフィスにこもって仕事をした。それはそれは、集中できた。お風呂は二回入り、計6回のサウナを満喫した。私に足りていなかったのはこれだ。平日一人銭湯だ。毎週末、家族で銭湯はいくのだけれど、一人で行くのとはまた別なのだ。平日もやっぱり通おう。
というわけで、原稿をいくつか進め、たまりまくっていたnoteもアップした。それでもまだ、2週分、アップしていないランニング日記があるのだけれども。仕方ない、11月はほんとうに忙しかったのだ。野球で。
さて今朝は、元気にこねこに起こされたら、2時だった。2時って。夜中だそれは。なんなら起きていてもおかしくはない。枕元の引き出しに入れてあるカリカリの缶を振ると、ほとんど残りがない。リビングまでカリカリを補充しにいくのもあまりに眠いので、その5粒くらいのカリカリを、こねこに与える。ねこは、「・・・・・・・・・・・・は!?!?!?!?」みたいな顔をしてさらに怒っている。そりゃそうだ。でも仕方ない、ニンゲンには色々あって、とにかく今は、眠い。
頭から毛布を被り、襲いかかるこねこから身を守り、二度寝する。ほんとうに、こねことの生活は戦いである。
その後こねこがどうやって怒りを沈めたのか定かではないが、とにかくもう一度寝て、またもや5時にもう一度起こされる。今度こそカリカリの缶は空なので、重い身体をひきずりながら、リビングにカリカリを補充しにいく。
するとドアの前で待ち構えていた大人ねこが、「こちらにもカリカリをよこせ」とシャーシャー鳴いている。(こっちのねこは、ニャーと鳴けないのでシャーと鳴く)
面白いのだけれど、この大人ねこは、こねこが来る前は、食にまったくもって、執着がなかった。来たばかりの頃はまあそれなりにごはんをよこせというアピールはあったけれど、そのうちだんだん、ごはんに興味をなくしていき、自動給餌器のごはんはどんどんたまっていく、という感じだった。
そんなに食べないので、一日のカリカリの量を減らしたり、たまにカリカリの種類を変えたりもしてみたけれど、まあ、食べない。知らぬ間に、ちょっとずつ食べていて、あとはまあ常にカリカリが残っている、みたいな状況で過ごしていた。
ところがこの、食欲のかたまり、生命力のかたまりみたいなこねこが来てからですよ。大人ねこまで、食に貪欲になった。朝おきたらごはんを要求、17時前になるとシャーシャーシャー。
これを見ていると、食欲っていうのは、一緒にいる人によって左右されるのだなと、心底思う。誰かがおいしそうに食べているものはやっぱり食べたくなる。それはその食べ物自体が持つおいしさとは別に、「おいしい」を作り出すのだろう。
とにかく私は朝からねこたちの貪欲な食欲を目にしつつ、自分のとどまるところを知らない食欲には呆れつつ、とどまるところを知らないのだから今日も走ろう、と、外に出る。
10キロ走りたかったけれども時間がなくて、9.5キロ。昨夜Apple Watchをしたまま寝てしまい、充電が切れていたのでiPhoneをポケットに入れて走る。すると自分のペースがまったく確認できないので、もうなんとなくのペースで走る。時間を確認するためにiPhoneを取り出すと、めちゃくちゃ遅くなっていたりして、慌てて少しスピードをあげる。
終わってみれば、最後の方にペースをあげていたようで、いつもより少し遅いくらいのタイム。なんとなく、体にしみついたペースみたいなものも、あるのだろう。
それにしても、最近、走るのがしんどい。とても、しんどい。寒さは、体力を奪うのだろうか。暑さが奪うのはわかるのだけれど。どうも、持久力がない気がする。寒い寒いと思いながら走る序盤に、いらぬ体力を使っているのかもしれない。
でもそんなことを言ったって自然はどうすることもできないわけで、こちらが合わせていくしかない。暑くても寒くても走る、というのはそういうことだ。仕方がない、明日も走ろう。
12/16(木)
こねこに、起こされる。と、気づけばこねこに起こされ続けて3ヶ月半が過ぎた。季節は夏から、冬に変わった。こねこは随分、大きくなった。当時3位だったヤクルトは優勝し、日本一に輝いた。3ヶ月で、物事は大きく変わる。
ところが私ときたら、何も変わらず、毎朝走りたくないまま起き、毎朝走りたくないまま走り、体重は変わらず…いやむしろちょっと増えた。…進化がない。退化かもしれない。
でも、とにかく「足を止めない」ことだけは心にとどめておこう、と思っている。退化する私の最低限の決め事である。
「足を止めない」というのはその日のランニングにおいての、最低限の決め事でもある。そういえばここ最近、ウォーキングをする人が少し増えた気がする。温かい服装で、シャキシャキ歩く人を見ているとなんだかうれしくなる。そして私も「歩く」で良いのではないか…と、いう気がしてくる。なにもあくせく、走ることはないのだ。
でも、なんでだかわからないけれども、私は走る。そう決めたから、というのが一番しっくりくるかもしれない。
なんとか今日も走った。足を止めなかった、歩かなかった。それでいいやと、そう思えることが、だいじ。
12/17(金)
今日は息子がいつもよりゆっくり家を出ると言うので、私もいつもより少しゆっくりめに走りに出る。それでも8キロ走る時間がある。ので、がんばって8キロ走る。
昨日、アディダスステラマッカートニーの新しいジャケットを買った。だから昨日寝る前からほんの少し、走るのが楽しみだった。
そして走ってみて分かった。私に必要だったのは、新しいジャケットだ。
アディダスショップのお姉さんに「ランニングが寒くて…」と言うと、「走り始めが!寒いですよね!!!」と、全力で同意してくれた。で、これとこれがおすすめです、防風防水なのに汗もこもらなくて、快適です!としっかり説明してくれた。
それだよ…私が求めていたのは…というか、ちゃんとあるんじゃないか、そういうの…
思うにステラは走る人なんじゃないだろうか、なんというかかゆいところに手が届く、という工夫がものすごくなされている。とにかく走りはじめの寒さが軽減されただけでもうれしい。いつもの2キロくらいでがくんとタイムが落ちるということもなく、最近では一番良いタイムで走りきった。
しかもですよ、「防水」のジャケットを着た日に示し合わしたかのように、小雨が降っている。ちゃんと、防水でした。ほんとえらい。
「道具をしっかりしたものにする」って、ほんとなんでも大事だってわかっていたはずなのに、ランニングにおいてはついつい、後回しにしてしまっていた。なんせ、テンション高く続けているものではないしね…楽しいもんじゃないからね私にとっては…。でもようやくわかった、道具はだいじ。
というわけで、今日もまた途中で落ちてしまった絶不調のApple Watchも、ほんとうに買い換えることにしました。いい加減、新調せねば。
しかし12月っていうのはほんとなんでこんなにお金がかかるのだろう。毎年思っている気がする。はあ、がんばって働こう。
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