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東京ヤクルトスワローズ観戦エッセイ

ヤクルトが勝った日も、負けた日も、打った日も、打たれた日も、ノーノーの日も、(ほぼ)毎試合、観戦エッセイをアップします。勝った日は喜びを倍にし、負けた日は悲しみを半分…いや8割……
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2021年12月の記事一覧

【オフシーズン・ヤクルトエッセイ】野球選手と、金髪。

髪を染めた。いや、そんなことはしょっちゅうだけれど、ここ2年ほどは、カラーをせずに地毛の黒髪で過ごしていたのだ。自粛期間に美容院に行けなくて、髪はどんどん伸び、そしたらその黒髪がまあ結構新鮮で、これはこれで良いなと、しばらくそれで過ごしていた。 が。私はほんとうに、元来、ものすごく、飽き性のニンゲンなのだと思う。性懲りもなく、毎朝走ったり筋トレしたりしているけれど、はっきり言えばランニングにも筋トレにも、飽きている。ぜんぜんやりたくなんてない。それでもまあ、ある意味「飽き性

【オフシーズン・ヤクルトエッセイ】ヤクルトが日本一になった時、神戸でレフトを守っていたぐっちのこと

3年前のオフ、こんなnoteを書いた。 そう、数字はとても明快にあらゆるものをあぶり出すけれど、それでも数字で計ることのできないものというのが、世の中にはたくさんある。 その「思い」は、例えばファンからの拍手によって表されるのかもしれない。一人の選手が積み重ねてきた歴史によって紡ぎ出される一つのシーンに、大きな拍手が送られる。それは、数字では表せないものだ。 日本シリーズ初日、現地にいる読者の方が、京セラにいるぐっちの写真を送ってくださった。そして、メンバー発表のとき、

【オフシーズン・ヤクルトエッセイ】ファン感謝祭後の、選手たちのインスタを見ながら

よく晴れた日曜日。まぎれもない、「ファン感日和」である。 その日たまたま外苑の銀杏並木を家族で見に来ていた同期が、「まいちゃんもしかして、いる?」と、LINEグループに神宮正面入口の写真を送ってきた。「いるよ!!!3万円握りしめて!」と、言うと、別の同期が「そんだけあったら銀座で寿司食えるがな」と言っている。 「あのね銀座のお寿司は頑張れば年に一回くらい食べられるかもしれないけど、ヤクルトの日本一は20年に一回しか見られないかもしれないの!」と、私は返す。「それはわかる。

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【オフシーズン・ヤクルトエッセイ】ヤクルトを、日本一にしたもの。

2017年。その年、私はサラリーマンを卒業し、息子は小学校に入学し、仕事もプライベートも大きな変化があった。ついでに、ヤクルトスワローズというチームを好きになった。(あと、本格的に毎朝走り始めた。) あれから4年。1年生だった息子は5年生になり、保育園の年少だったむすめが2年生になった。 そして、最下位だったヤクルトスワローズは、日本一になった。 ♢ 私がヤクルトを好きになってから、ヤクルトの順位は、最下位が3回(2017,2019,2020)、2位が1回(2018)

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