苦手な人でもできる貯金のコツを教えて下さい
今まで貯金をしてきた習慣がないのに、継続的に貯金をすることは現実的に難しいと思います。「貯めたい」という気持ちはあっても色々な出来事がきっかけで貯められなかったり、貯めている習慣が途切れてしまったすることも多いからです。
また、貯金の鉄則は毎月同じ額で積み上げて貯めていく「先取り貯金」の導入です。毎月、残ったお金を貯金するだけだと出費が多い時期に貯金ができずに結果的に大きく貯めることができませんからです。
このことを踏まえて、私がこの春、新たに貯金を始めたい人におすすめしたいのが、強制的に天引きで貯金にされる仕組みのものに加入することです。自動的に毎月給料や預金口座から貯蓄に回す商品には、例えば、会社の財形貯蓄の制度や持株会、銀行の積立定期預金などがあります。このような商品にコロナ禍の影響で給料が減ったと思って、思い切って入りましょう。
そうすれば毎月自動的に口座から貯金に回されて、意識せずに貯金額は増えていきますし、意外と収入が少し減っても残ったお金でうまく日々の生活ができるようになるものです。
これから春にかけて、新学期や新社会人になる方はもちろん、例えば、引っ越し、昇給・昇格でお金の出入りを見直せる絶好のタイミングです。ぜひ、この機会に先取り貯金を始めてみましょう。
繰り返しにはなりますが、貯金の習慣がない人が能動的に貯金するのはとても大変なことだと思います。先取り(天引き)で貯まるものをうまく活用して自動的に貯金できる仕組みを作りましょう。
また、つみたてNISAやiDeCoなどを始めるなどして、運用して増やすこともまずは考えなくても大丈夫です。お金の運用は将来積み上がった時からで遅くありませんので、まずは自動的に貯金に回すものに加入して、お金を貯められる仕組みを作ることをお勧めします。