夏のヤナ アユ料理

川が多い岐阜県。

中でも特に水質が良いと有名な板取川。

その川のヤナでとれた鮎料理は格別だ。

「ヤナ」とは、鮎やマスなど川魚を獲る漁法のひとつだ。

川の流れを堰き止め、木杭や竹で組んだヤナに流れ込む魚を獲るという方法で、平安時代よりも前から存在したという歴史ある漁法である。

ヤナの近くの食事処はだいたい屋外になっている。

開放的された空間で、側を流れる美しい板取川の流れに癒されながら、味・香りともに極上の鮎を味わうことができるのだ。

コース料理になっていて、鮎の様々な料理を堪能できる。

塩焼き、刺身、唐揚げ、甘露煮、干物、アラの唐揚げ。

私はやはり、鮎の塩焼きが一番好きだ。

板取川の鮎は全く臭みが無い。食べる前から独特の良い香りが漂う。

この鮎の香りが「ああ、新鮮な鮎を食べにきたんだ」

と感じさせてくれる。

ワタの苦味もオツな味でたまらない。

少し贅沢な夏休みだった。

#旅する日本語

#「喉鼓」