
2024BY美キノコレクション4選
2024年に分離培養した観賞用・美キノコから4つのコレクションを紹介します。
スジオチバタケ

スジオチバタケは毎年決まった場所に、落ち葉を分解して生えてこられます。
時期は4月下旬から5月上旬
他のキノコがまだあまり生えていない時期に
ストライプを冠した出立で現れてくれます。
このキノコに出会うと、
「あぁ、春がきたな〜」
「もうすぐ田植えだな〜」と思うのは私だけでしょうか
#たぶん私だけでしょう
きのこの肉質は柔らかめ。
そして肉薄。
よって寿命は短めですが1週間くらいは鑑賞できたように思います。
春の花壇を彩るキノコとして推します。

菌糸は白色〜茶色。培養はとても簡単でした。
アカチシオタケ

赤い血潮のアカチシオタケ。
傷がつくと鮮やかな赤い汁が出てくるのでビックリするかもしれません
しかしほんとうにうつくしいキノコです。
柄の透明感と真紅が紅葉を思わせます。
発生時期もちょうど紅葉の時期
このキノコに出会ったのは
秋の燃えるような紅葉のブナ林
しばらく見とれてしまった思い出があります。
ブナ林にしかないのかな?
と、固定観念をもっていたら
毎日のようにシイタケを収穫しているホダ場にも。
ウラジロガシでしょうか
ヒノキの林にポツンと生える常緑樹の
その周りだけ
その木の枯れ枝からこのキノコが生えていました。
どうも広葉樹の木材を主食とするようです。
直径5mmくらいの細い落枝からも発生しており
キノコリウムに似合うキノコだと思うのです。
何より紅
コケの中の紅一点になりうるその価値は計り知れない

菌糸は白色
生育も良好です^^
アシナガタケ

こちらはスマートなキノコ。
だいぶ寒くなった初冬に採取して分離培養しました。
主食はやはり落ち葉と思われ。
地味な色ですが
その造形はよくみるととても緻密でうつくしいものです。

菌糸は白色。
やはり生育も早く、培養は容易でした。
ハナオチバタケ

ハナオチバタケ
こちらも落ち葉から生えるキノコ
肉は薄く、カサは皮質 とても丈夫そうだけど
乾燥した空気に遭うとしおれやすいキノコ
とにかく色がよく、やはり苔に映える
そして、発生してから保ちます。
見た目によらず丈夫なんで、鑑賞期間がちょっと長くてありがたい。
さらに特筆すべきは
1年の間に何度か発生が確認できた事
初夏と秋
条件が合えばもっと生えているのかもしれない
とにかく吹き溜まりのような落ち葉だまりによく生えているので
雨上がりの散歩に楽しみを加えてくれる存在です。

菌糸は茶褐色
成長のスピードもなかなかです。
まとめ
この1年を振り返ってみると、2年前には失敗も多かった小型で肉薄のキノコから分離培養する方法を高い精度で培養できるようになったと言っていいように思う。
2025年はこれらを拡大培養していく。
落ち葉分解菌さんの培養についてはあまり資料がなく
どんなやり方で培養しようかと、あれこれ考え。
でもやっぱり答えは自生地にあると思うので
いままで野生で生きてきた菌たちの生命力を信じて
あまり過保護にしないように
育てていきたいと思います。
あ〜も〜
たのしみ〜〜^^