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「利用論」で何ができる?【M―001】⊂利用論でミュージアム!

noteサークル『利用論でミュージアム!』の公開記事(M-001)です。
この記事は、
利用者主体によるミュージアムシーンの形成をめざす「Museumソムリエ」プロジェクトがお届けしています。

Museumソムリエの高山です。
note記事では、
案内人ACとしてお話しております。

本日の『利用論でミュージアム!』では、
ミュージアムにおいて「利用論」で何ができるのか
を考えます。
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その前に、
前回記事(M-000)のおさらいです。
左の図が、運営論に基づく組織構造
右の図は、利用論に基づく組織構造

同じ文化施設の中でも、
この「利用論に基づく組織構造」がうまく形成されているものがありますが……。
 ⏬
それは、
第一は「図書館」、
第二に「劇場・ホール」です。 

くこの2つは、
「利用論に基づいた利用」のできる構造が形成されていると言えるでしょう。
ミュージアムでは、なぜ、うまく形成されなかったのでしょうか?
その理由を探るには、
「利用論」の視点で考えていく必要があるわけです。
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さて、本日のテーマ
ミュージアムにおいて「利用論」で何ができるのか
を考えていきます。

⏹️最初に、博物館学と博物館運営(運営者)

私の場合、大学で学んだのは、
「1970年代後半の博物館学」です。
雄山閣より「博物館学講座(旧版)が刊行されたのが1979年のことです。
当時はまだ、学芸員資格を取得できる大学も多くはなく、学芸員そのものの数も少なかったのですが、この講座の刊行により「博物館学の基礎」が示されたと考えてよいと思います。

それから20年後の1999年
同じく雄山閣より「新版博物館学講座」が刊行されますが、
1979年の旧版が、博物館の「基層」となる「理念」を指し示していたのに対し、
1999年の新版は、運営実態の事例集積を中心とした、より「表層」的な内容となり、「視点が運営サイドに寄りすぎた」ような印象を受けます。

いろんな学問分野が存在しますが、
「◯◯学」というのが「◯◯運営のための論」として形成されることを踏まえると、
博物館学は、「博物館運営のための論」であって「運営論」そのものです。

「利用論」が「運営論」と1つのセットであると考えれば、
「利用論」が、「運営論」である「博物館学」を補完することが期待されます。
博物館運営の実際において変化を起こし、
「利用論に基づいた新たな利用」を出現させる可能性を持っています。

⏹️次に、博物館を利用する私たち

「利用論」は、私たちの「利用」において何ができるのでしょうか?

さてそれは、
次回(M-002)の「おさらい」で……。

このつづきは、
noteサークル『利用論でミュージアム!』の公開投稿でお話ししています。


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