Museumソムリエ~利用論が変えるミュージアム~
利用者主体によるミュージアムシーンの形成をめざす「Museumソムリエ」プロジェクトの公式アカウントです。
案内人のAC(AC.Takayama)です。
このプロジェクトの正式な表記は、「Museum-alive ソムリエプロジェクト」ですが、
「Museumソムリエ」プロジェクトとしてご案内いたします。
博物館学・展示実務・運営実務の3領域にまたがる「Museum-alive」の専門人材が、ミュージアムにおける利用志向型運営への変容を推進します。
「Museum-alive」という概念には、
ミュージアムが私たちにとって、
"生き生きとした場所であって欲しい"
という願いが込められている反面、
利用されず「Dead」な状態にあるミュージアムが、決して少なくないことをも示唆しています。
※alive=生きている状態、Deadの対義語
1995年9月29日に開催された、日本学術会議主催のシンポジウム「地域博物館の現在"博物館王国"の実態を探る」の中で、「現在の博物館に不足している性質」として、可変性、限定性、親近性の3つの性質が指摘されて以来、1970年の大阪万博Expo'70で成立した「展示技術」に支えられた常設展示型ミュージアムは、大きく見直しを迫られることになりました。
つまり、当時の博物館常設展示は、「可変性がなく変化に乏しい」、「限定性が曖昧で焦点がはっきりしない」、「どこの博物館も同じようで、親近性を感じない」ことが、利用者されない理由の背後にあるのではないか、そのような指摘だったのです。
このように「Dead」な状態にあるミュージアムに対して、直接的に見直しを迫られたのは、利用者と博物館の直接的な接点であり、博物館施設の中核でもある「常設展示」そのものでした。
「Museum-alive」という概念は、このような問題意識の中で1998年に生まれました。
「Museumソムリエ」プロジェクトは、その具体化を実行するためのプログラムとして、ようやくスタートします。
noteでは、ミュージアムにおける利用志向型運営への変容を具体的に考えるための理論と、プログラムの進行内容を中心にご紹介してまいります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。