博物館学の目的―日本博物館協会『博物館学入門』

学芸員資格を得るための科目の一つに博物館概論がある。「学芸員養成の充実方策について-「これからの博物館の在り方に関する検討協力者会議」第2次報告書」には、以下のような内容を取り扱うことを示している。

○ 博物館学の目的・方法・構成
 ・博物館学の目的・方法・構成 
 ・博物館学史

○ 博物館の定義

○ 博物館の歴史と現状

博物館学の目的・方法・構成と博物館学史について、どんな授業をされているのか大変興味深い。(カリキュラムを検索してもよいのだけど、時々がっくりすることがあるからしない)

博物館学の目的は、人によってさまざまあるかとは思うが、鶴田総一郎さんの場合。

博物館学(Museology)は、一言で尽くせば博物館の目的とそれを達成する方法について研究し、あわせて博物館の正しい発達に寄与することを目的とする科学であると言える。

日本博物館協会『博物館学入門』昭和31年(1956)

博物館法成立が昭和26年でしょう。「博物館の正しい発達に寄与することを目的」ってあたり、まったく同じだもんね。

博物館法と博物館学が同じ方向をむいているなぁと思う。
それだけ、博物館の正しい発達は関係者の悲願だったのかな、とも。

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