来館者開発における来館者像ー関谷泰弘「英米との比較による我が国ミュージアムにおける来館者開発の導入に向けた基礎研究」
museum audience development、来館者開発をするためには、誰が来てない/来れていないのかを把握しないといけない。
僭越ながら私も「博物館における来館者像の変遷」をまとめているのだけれど、それはこれまでの研究史から誰を来館者としてみなしていたのかを確認する作業。実際の来館者の実態ではなく、博物館側がどこまで認識できているのかを調べてた。
ようやく今頃になって関谷泰弘「英米との比較による我が国ミュージアムにおける来館者開発の導入に向けた基礎研究」という論文を発見。
その中で、ミュージアムにおけるMAOモデルというものが紹介されている。それは、ミュージアムに来館する能力の有無×ミュージアムの来館意欲と機会の有無で分類する。
ミュージアムに来館する意欲もあり、機会もあり、能力もあれば「既存来館者」。ミュージアムに来館する意欲はあっても、機会がなく、能力がある場合は「隣の来館者」など、それぞれの属性に名前が付けられている。なるほど!
このなかの表現で言えば、私が関心を寄せているのは、来館する意欲と能力なない人かな〜。特に「能力」ってところが肝心だと思っている。「〜できる状態」を作り出せたら、あとは来てもこんかってもその人の自由でしょ。でも「〜できる状態」が実現できてないと思うの。
私、歌はめちゃめちゃ苦手で音痴なんだけど、カラオケは使いこなせる。スナックも使いこなせる。でも、苦手だから利用しない。でも「カラオケって何?なんとなく暗くてうるさいとこやろ」ではないって感じ。
どうかなぁ?