「社会的排除」と「多様性」の意味は? ーロバート・ヒューイソン 『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰-』

定義づけが困難だから、社会的包摂とか多様性とかいう言葉でむにゃっと包むんだ。

でもやっぱり、政策を実行する側、博物館側の論理だと思う。

社会的包摂はその反対である排除を暗示する。公式の文書では、それらの言葉が人種と階級という両方の概念を構成するという承認もなく、両方の言葉が場合によって使われた。定義するのが困難で、それゆえ評価することも難しい言葉であるが、社会的排除は貧困の丁寧な言い回しである。ちょうど「多様性」が人種差別という現実をめぐる最先端の言葉となったように。

ロバート・ヒューイソン 2017 『文化資本-クリエイティブ・ブリテンの盛衰-』美学出版 P94

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