パウロ・フレイレから対話型観賞法、フォト・ランゲージへ
フレイレさんって、抑圧されたものが自由を獲得していくには、その者自身がその構造に気づくことが重要だ、という立場をとる。
だから、教師が一方的に知識を注入するのではなく、対話により教える側も教わる側も主体となり、現実世界を理解していく必要があるという。そのために、現実世界をイラストや写真でコード化(抽象化)する。それを参加者が読み解く(脱コード化)。他の参加者の脱コード化が自分とは異なることで、現実世界の理解が深まっていくとのこと。
大学の授業で、国立国際美術館にいって対話型観賞法をすることがある。大学生くらいになると「解釈」する材料(知識や経験)が、作品を読み解けるだけそろってくるから、対話を通じて作品理解に近づくことが可能になる。
小学校の教科書に「フォト・ランゲージ」っていうのがある。イラストや写真で調理をしているところ、1日の過ごし方なんかが書いてある。それをこどもたちに読み解いてもらう、というもの。