誰が参加をできるのか問題 ー君塚仁彦 「博物館展示論の視座から「地域博物館論」を読み直す」
伊藤寿朗の第三世代論が「参加・体験」の対象としたのは、以下のような人たちであった。
しかし、次第に「第三世代論」という言葉と「参加・体験」という言葉が独り歩きするようになり、次第に「参加・体験」する人、できる人だけでサークル化していったことも否めない。
もちろん、そのようなサークルが悪いことではないし、それによってなし得ることも多い。
第三世代が、第一世代の「保存」や第二世代の「公開」というあり方そのものを否定しているのではなく、その概念を否定しているように、「参加・体験」という概念の否定は必要な時期にきているであろう。
早逝した伊藤寿朗が生きていれば、どう言ったであろうか。考える手がかりをくれるのは君塚仁彦さんである。
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