美術家の訴える公衆とは ー 岩村透「芋洗観(七)」


美術家の訴ふる公衆と、米屋、呉服屋の相手にする公衆とは、全く意味が違う。美術家の訴ふる公衆とは、作者と共通の感じを持ち、同じ経験を経た事のある人のみ     

 岩村透、「芋洗観(七)」『美術新報』九巻一〇号、1910年8月1日、168頁

 美術家の対象とする公衆と、米屋、呉服屋の対象とする公衆はちがうんだって。

 例えば、美術館の相手にする公衆と、博物館の相手にする公衆はちがうのかな?

 作者=学芸員として、学芸員と共通の感じを持ち、同じ経験を経た事のある人のみが公衆なの?

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