荒川十太夫
大衆演劇を観るようになり、歌舞伎と同じお芝居がかかることが新鮮で面白い。
歌舞伎とは。。大衆演劇とは。。私にはわかりません。それぞれの工夫や技法を使って役者さんが体現することが、歌舞伎そのものであり、大衆演劇そのものなのかなと思う。
同じ外題でも物語の展開が違ったり、フォーカスする部分が違ったり。この一年で双方の違いを楽しむのも面白いと思うようになりました。
来月の浅草木馬館「劇団 暁」の公演で楽しみなことがたくさんあります。私は座長の暁人さんが創作するお芝居に興味があります。1月に観た「暁版 籠釣瓶」は斬新でよかった。音楽の使い方や、舞台上の照明も含めての色彩感覚とか。
来月のお芝居のラインナップが発表になっています。大衆演劇は基本的に毎日お芝居が替わります。
純弥さんのゲスト期間にある「天一坊」は歌舞伎座で猿之助さん、コクーンで勘九郎さんが上演しました。この二つですら全く違うテイストだったのに、暁人さんはどんなお芝居にするのでしょうか。
天一坊を上演する日は5月20日です。表のストーリー、裏のストーリーを昼夜に分けて上演するらしい。歌舞伎と違い、日替わり。。しかも昼夜違う芝居を創作するってタフでないとできないし、大衆演劇以外の役者さんが急に参加してもできないと思う。
猿之助さんは「大衆演劇はすごいよね」と言っていたそう。具体的にどこがすごいと思ったのかいつか聞いてみたい。三代目猿之助の稽古だって深夜までが当たり前だったから、過酷なことは同じだと思う。私は猿之助さんが理解していた大衆演劇を知りたい。「すごい」と思うことを。。お客側からだけど知りたいと思う。
来月は天一坊の他にもまだまだ楽しみがあります。丹下左膳や女團七もありました。基本的にお芝居は全部に興味がありますが、中でも「荒川十太夫」は目を引きました。
5月24日に行われる三咲隼人さんの「花形二周年記念公演」のお芝居です。隼人さんは暁人さんの弟。
私にとって荒川十太夫と言えば猿之助さんの堀部安兵衛です。今思い出してもドキドキする。
2022年の初演時、歌舞伎座の定額パスポートで10回以上観た作品です。松緑さんが講談から新作歌舞伎として作り上げました。そこに参加したのが猿之助さんでした。
それを今度は大衆で観ることができるとは。隼人さん自身は再演だそう。前回を観劇した友人によると、歌舞伎版とは物語のフォーカスする部分が違っていて面白かったそうです。夢中になって話してくれました。
ご自身の記念公演で選ぶくらいですから、お好きな作品なのだと思う。一日限りどころか夜の部しか上演しないみたい。昼のお芝居は「お楽しみ」とあり発表になっていません。
この日はお祝いなので猿ゆか仲間と皆で観劇予定です。
来月が待ち遠しいです。
考えていたら猿之助さんの堀部安兵衛が恋しくなりました。
↓ よろしければ2022年観劇時に書いた私の感想です。
猿之助さんにしびれた話です。
aya