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恋川純弥さんを2日間楽しんだこと
猿之助さんが結んでくれたご縁です。
三連休の2日目3日目は大衆演劇を楽しみました。
私が今、猿之助さんの次にワクワクする役者さんが恋川純弥さんです。大衆演劇を観始めてまだ1年半くらいです。きっかけは、猿之助さん主催の「猿之助と愉快な仲間たち」の忘年会を兼ねたリサイタルでした。
大衆演劇の役者さんがゲスト出演しました。龍美麗さん、二代目恋川純さん、三咲暁人さん、そして恋川純弥さんです。
私は初めて大衆演劇の役者さんを生で観ました。テクニックと魅せ方、お客へのダイレクトな目線の送り方。。などなど新鮮な驚きでした。
興味が湧いて友人たちと月1回観に行くようになり、今では私が一番リピートして観たいと思うのは純弥さんです。
猿之助さんの事件があった後です。純弥さんが「澤瀉屋」の文字の衣装を着て舞台に立つ写真を見ました。
賛否両論当たり前。
これは猿之助さんから学んだことです。三代目猿之助が創造したスーパー歌舞伎の誕生は、当時は世間から賛否両論ありました。それでも劇場をお客でいっぱいにしたのです。
物事には必ず両方の側面がある。猿之助さんは「否」があったほうが燃えるタイプだったと思います。私は彼の破天荒な創造する力が大好きでした。
純弥さんの「澤瀉屋」の文字も当時は賛否あったと想像するのです。当時の私は、このnoteで「猿之助」の文字をずっと書いていました。別の場所で同じように発信している人がいると知れただけで私は強くなれました。
純弥さんは関西中心に活動をしているのであまり観る機会がありませんでしたが、関東にいらっしゃる時は観るようになりました。
それからのことや感想はこのnoteで書いてきました。
今回は純弥さんの今年ラストの関東での公演。日程の発表が早かったのでお休みを取ることができ昼夜4回観ることができました。
浅草木馬館で公演中の劇団章劇にゲストとして出演です。
私はこの方のお芝居が大好きです。とにかく台詞回しが気持ちいい。間もいいし、リズムも心憎い。
大衆演劇とは。。はわからないけど、生まれてから45年間ほぼこの世界で活躍する彼は、きっと大衆演劇そのものなのだと思う。そしてそれはきっと個性であり武器なのだと心が躍るのです。歌舞伎俳優が持っていない世界にワクワクします。
所作が綺麗なところも好きです。どの瞬間を切り取っても美しいのはお稽古の賜物なのだと思います。日本舞踊の師範でもあるので、ピタッと止まる姿勢の美しさは気持ちいいです。演技の姿勢や身体の形も綺麗です。
踊りの名手である猿之助さんをずっと観てきたので、感覚ですが、やはり見た目の美しさに心ときめきます。
1日目の芝居は「恋慕かんざし」
最近、大衆のお芝居に詳しい方と知り合いになったお陰で、まつわる話を教えてもらったりするのが楽しくなりました。
the大衆というようなお芝居でした。とにかく純弥さんの台詞回しが気持ちよく、声もいい。台詞の間が心憎いから、お客の’ハンチョウ’(歌舞伎の大向うのような掛け声)がぴったり揃って綺麗に入ります。掛け声をかける方も上手いからテンション上がりました。
2日目は「若き日の唐犬権兵衛」でした。
歌舞伎でお馴染みの幡随院長兵衛の死後の話。侠客の唐犬権兵衛と、旗本の青山の対決が見もの。
権兵衛は瀬川伸太郎さん。純弥さんと仲良し。敵対する青山役の純弥さんとの二人芝居が面白かったです。
二人ともに線が太い芝居で見応えありました。権兵衛の器の大きい一本気なところがよかった。純弥さんの青山のわがままで横暴な感じもいいし。品がある殿でした。
立廻りでは、純弥さんは槍を持って登場。この姿がかっこよくて私は前のめりになりました。殺陣ファンとしては、構えとか持ち方とか、槍さばきがたまらなかった(笑)迫力満点でした。
歌舞伎でも上演があった「俵星玄蕃」を演じた純弥さんを観たことがあります。槍の名人である玄蕃にぴったりで説得力ある立廻りでした。
昼夜同じ芝居だったので進化を楽しめて嬉しかったです。違いも面白かった。大衆演劇は演目が日替わりです。昼夜で初日と千穐楽を体験する感覚です。
お芝居の後は舞踊ショー。
劇団章劇は写真撮影、SNS投稿がOKです。
私のスマホ撮影をInstagramで紹介していますので、よろしければご覧ください。ここでは少しだけ載せておきます。
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劇団章劇の澤村蓮座長と相舞踊。
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また、瀬川伸太郎さんは澤瀉屋尽くしでした。
四代目猿之助さんと親交がある方です。
瀬川さんも純弥さんも猿之助さん本人から「澤瀉屋」を使用することはお許しを得ています。
瀬川さんが澤瀉屋を普段から衣装にしているのは知っていましたが。。今回は参りました(笑)
「天翔ける心」
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そして四代目の隈取!
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歌舞伎ファンの友人もびっくりなお衣装でした。
隈取を観た瞬間、私は久しぶりだったので胸がいっぱいになりました。でも負けず嫌いなので、瀬川さんの愛に負けたくない!とちょっとメラメラしました(笑)
2日目、純弥さんのラストの個人舞踊。
私は涙を流しました。
涙が流れるほど泣いた芝居は勘三郎さん猿之助さんであるけど、舞踊では純弥さんだけです。
曲は♪望郷じょんがら でした。純弥さんのエネルギーは圧が無く、大きく包み込んでお客のエネルギーを取り込み渦にしていく感じです。いつの間にか歓声が起きて一体感が生まれていました。
その波動が伝わり涙になりました。
渦の中にいることが幸せでたまらなかった。
生で舞台を観る醍醐味を体験させてもらった。私はこういう瞬間が死ぬほど好き。今、これを体験できるのは私は純弥さんしかいないのです。
猿之助さんの芝居で何度も経験した渦。
今回だけでなく、9月のTEAM純弥公演でも同じ感覚がありました。純弥さんの全力は私の力になるのです。
今年の純弥さんが納まりました。
ありがとうございました。
また来年も楽しみにしています。
aya