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おわら恋唄「恋川純弥芸能生活45周年特別公演」

9月11日12日、北区にある北とぴあ つつじホールで行われた「恋川純弥芸能生活45周年特別公演」に行ってきました。

8月で45才になった純弥さんは芸能生活も45周年です。

2日間3公演の公演を全て観てきました。

お芝居と舞踊ショーの二本立て。普段の大衆演劇の小屋ではなくホールです。広い舞台を使った純弥さん演出のお芝居と舞踊は新鮮で心憎いものばかりでした。

特にお芝居「おわら恋唄」を楽しみにしていました。

この公演のために脚本家の坪田塁さんが書き下ろした作品です。最近、坪田さんの新作を大衆演劇で2作品観たばかりです。どちらもエキセントリックで結末が悲しかった。

純弥さんの舞台姿からはとうてい結びつかなかったので、どうか幸せな余韻でありますように。。と思っていました。

それが想像以上に素敵でした。
こんなに優しい物語を観たのは久しぶりかもしれません。

誰も死なず、喧嘩はあっても立廻りはなく、泣き叫ぶ人もいない、優しい涙が流れました。

芝居の音楽は全て生演奏。

新・純邦楽ユニットWASABIの演奏がとても素晴らしかった。やっぱり生演奏のお芝居は最高です。

舞踊ラストショー時の写真(撮影OK)

この写真からわかるように、舞台の手前でお芝居を展開し、後方の上段にバンドの皆様が板付きで演奏をしていました。これはお芝居も舞踊も同じ状態。客席からは顔の向きを変えずに演者と奏者が視界に入る最高な景色でした。

この景色は、純弥さんのバンドへのリスペクトを感じました。そして、琴、三味線、尺八、太鼓、鳴り物。和楽器の音色がお芝居のテイストにぴったりでした。

「おわら恋唄」は、富山県八尾市の「おわら風の盆」というお祭りが背景。純弥さんはその祭りの’流し’の一人、おわら胡弓の奏者役。劇中ではご自身で胡弓を演奏しました。この日のためにお稽古を重ねてきたそうです。

演出、主演を兼ねる大変さは猿之助さんの経験談から知っているつもりです。なのに胡弓までお稽古していたとは脱帽です。想像以上の澄んだ音色に心がギュッとなりました。

それに私の大好物
「どうやって芝居が始まるのか」
オープニングって大事です。

ここで心を鷲掴みされ世界に引き込まれました。

お芝居の感想です。


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