大川良太郎&二代目恋川純&恋川純弥「新春特別公演」
連休中、神戸に日帰りで遠征をしました。
大川良太郎さん、二代目恋川純さん、恋川純弥さんによる「新春特別公演」です。
昨年秋、純弥さんと良太郎さんの会を観に行きました。楽しくて「また観たい」と思いました。そして、大衆演劇の舞台では、ほぼゲストでしか観ることが叶わない純弥さんを長く観たいと思ったことで遠征を決めました。
多才で説得力あるパフォーマンスに興味がありますが、何より人生経験を重ねたことで滲み出てくるあたたかさというか、心に寄り添う演技や踊り、歌、演奏をする方だなと思っています。
猿之助さんのことがあり、私はこの方の芝居や踊りにこめられた、安心感のようなものに癒されてきたのかもしれません。
純弥さんも、弟の純さんも一昨年の’猿之助と愉快な仲間たち’「年末年忘れリサイタル」で出会いました。1年後、まさか遠征までするようになるとは。。自分でも驚いています。
ですが、これが本来の私だと思う。こうして猿之助さんを待っていたいと思います。これも純弥さんをはじめ大衆演劇の皆様のおかげです。
神戸は楽しかったです。Instagramで知り合った大衆演劇ファンの方とも会うことができ、素敵な写真も送っていただきました。ご本人にOKをいただいたのでここでシェアいたします。
純弥さんにも送り出しの時に掲載許可をいただきました。
神戸は訪れたことはあるのですが記憶になく。。。さらに昼夜の公演を観るため観光は予定していなかったから、神戸感はありませんでした(笑)
会場は長田区文化センター別館ピフレホール。駅前でした。着いた時はとても寒くて寄り道を断念して会場へ。
とても綺麗なホールで椅子も座り心地がよかったです。昼夜とも前方センターでした。5列目くらいから傾斜があってどこもノンストレスで舞台を観ることができそう。
純弥さん良太郎さんは11月の岩手「奥の宴」ぶり、純さんは10月篠原演芸場ぶりに拝見しました。
内容は細かく書きませんが、全体が舞踊ショー。三人のキャラが全く違うのが面白かったです。
良太郎さんは女方がとても美しくて艶やか。失礼かもしれませんけど。。時々、フェアリー感があって、現世の人間なのだろうかと思う時があります。立役がエライかっこいい。映像を見ているような非日常感で楽しませてくれます。
純さんは、二人より10才以上年下です。自由奔放さが楽しい愛されキャラ。常にパワフルなパフォーマンスは9月10月の東京の公演で魅了されました。
昼公演のソロ「銀の龍の背に乗って」は篠原で拝見し圧倒された舞踊。また出合えて嬉しかったです。これでもかと気持ちをこめてくださる。
夜公演のソロがびっくり。二枚の扇子、さらに面を使っての舞踊がすごかった。いつ扇子を持ったの?いつ面をつけたの?とわけわからないくらい速い。
猿ゆかリサイタルでも驚いたのがこの面の技。歌舞伎にもいくつもの面を使った舞踊がありますね。後見が後ろにスタンバイして、役者が後ろに振り返った時に次の面を渡します。大衆演劇の方は、後見無しで一人でするのですよ。純さんも、以前観た時の純弥さんもすごく速いです。
恋川兄弟が揃うと期待してしまう立廻り。純弥さんの殺陣が好きです。篠原で観たお二人の殺陣がすごくエキサイティングでした。今回も観ることができてテンション上がりました。刀をバチバチ当てるのですよね。リアル。
純弥さんもいろんな表情を見せてくださいました。品があって所作が絵になる方だと思っています。ダイナミックにエネルギーを発散させる時もあれば、内面に熱いものを秘めて想い溢れる’静’の踊りもある。
津軽三味線を愛おしく演奏する姿に、本当に好きなのだなぁと感じます。岩手の公演で魅了されました。音が体から発せられているよう。お稽古の積み重ねもあると思いますが、人生の積み重ねも大きいと思う。私は心に届く、その人そのものの音が好きです。
津軽三味線はよく知りません。でも聞いて楽しいものは楽しい。即興演奏の世界と聞き、さらにリスペクトしています。
演奏後、そのまま舞踊に入るのもドラマティックでした。
また、昨年末の幕張メッセで開催された東京コミコンのブースで披露していた刀のパフォーマンスも観ることができて嬉しかったです。
三人のトークが最高に面白かったです。純さんはトークが止まらない(笑)それが楽しいです。良太郎さんに「リラックスしすぎっ!」とツッコまれてた(笑)
笑い過ぎてお腹が痛いほど。初笑いでした。アンコールも含めて全体が2時間半弱でしょうか。あっという間でした。楽しい舞台が一番好き。
終演後は三人の送り出しがありました。歌舞伎ファンはこういうのは慣れませんね。拵えをしたままを目の前にすると固まっちゃう。でも直接にお礼を言えるので幸せな余韻です。
初めて大衆演劇ファンのお友達ができ関西遠征の楽しみが増えました。
で、これは私のスマホ撮影。。
幕が閉まる前の役者さんの笑顔は、気持ちを共有できた感じで好きです。演技とのギャップがいい。
夜はお友達と一緒に送り出しの列に並びました。感想を言い合えるのも嬉しい時間です。純弥さんに一緒にご挨拶できました。
神戸まで行ってよかった。そして、また観たいという想いがが私の生きる力になるのです。
お土産は、観劇の余韻とフロインドリーブのクッキー。お友達にはカレー豆とパンをいただきました。カレー豆がめちゃくちゃ美味しかった。新感線の中では爆睡(笑)あっという間に東京でした。
次回の大衆演劇は来週の川越です。
楽しい神戸の旅でした。
aya