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<2009年 アメブロ編序幕③>

8月11日 八月納涼大歌舞伎 第二部!

こんばんは。
亀治郎の会に行けず残念でした。なんで週末だけなの。。私が歌舞伎に出合った会です。来年こそは行きたいです。

今日は「八月納涼大歌舞伎」第二部に行ってきました。納涼初体験です。行ってびっくり!!人・人・人。入れ替えの時間が短いからか入り口が大変なことになっていました。これはホント、お祭りですね。いつもより、若いカップルやお子さん、外国の方が多く、どこもかしこも記念撮影大会!面白かったです。

「真景累ヶ淵」豊志賀の死。豊志賀は39才、新吉は21才くらい、年の離れたカップル。ああはなりたくないと思う反面、味方してしまいます。福助さんは面白くてサービス精神旺盛で、後半の立ち姿が怖くて。。嫉妬の塊になった福助さんは、私にとって新鮮でした。

勘太郎さんは、今流行りの草食系男子。色男も素敵ですね~!間合いがとっても良く、台詞なんだかアドリブなんだかわからなくて。。でもそこが面白い!!彌十郎さんがまた場面をピリリッとさせてくれ、勘三郎さんが登場したら空気が変わります!噺家さんの役ですので言葉遊びが面白く、勘三郎さん独特のリズム感は会場全体を笑顔に、そして楽しい空気にしてくれます。

三遊亭円朝さんが口演したものを脚色したこのお話。スキッと楽しめました!笑えて面白い!実際、落語で聞いてみたい怪談です

「船弁慶」勘三郎さんの静御前のお衣装は玉三郎さんからのプレゼントの新品と、祖父である六代目尾上菊五郎さんが「船弁慶」で着用し、骨董屋さんで偶然見つけ手に入れた衣装を交互に使用するとのこと。

今日は、どちらだったのかわかりません(笑)今様を舞っている時の勘三郎さんは、神聖な感じで様々な感情を穏やかに表していました。一変して、平知盛の霊も私には神聖に思えとても強く見えました。勘三郎さんが引っ込んだ後も、お客様の拍手がしばらく続いていましたね。ラストの附けが気持ちいい音で、私としてはビシっと嬉しい幕引きでした。今日も楽しませていただきました!ありがとうございました。

8月12日 八月納涼大歌舞伎 第一部!

こんばんは。
今日は第一部です。歌舞伎座初体験という友人と一緒でした。お客を飽きさせない演目の構成と、舞踊の時の竹本連中、清元連中、長唄囃子連中の人数の多さに驚き、日本人独特のリズムに感心していました。初めての人と一緒だと、自身も新たな発見があって楽しいです。

「天保遊侠録」あの勝海舟(幼名:麟太郎)さんのお父さんのお話です。お父さんに橋之助さん、麟太郎に橋之助さんの次男、宗生さん。ホントの親子で演じてます。江戸っ子でイナセな橋之助さんは大好きです。啖呵を切るところはもの凄くかっこいいです!勘太郎さんの暴れっぷりも気持ち良く、素直な人柄に、観ていて心があたたかくなりました。

扇雀さんは「桜姫」でころがっていたイメージを一新!!粋な心憎い芸者さん!キレイです。物語の芯が一本とおり重厚な印象は、脚本からなのか橋之助さんからなのか。。父が子を思う気持ちがジンとくる。見応えがあり、余韻が心地良いお芝居でした。

「六歌仙容彩」三津五郎さんが一人五役です!!それぞれの踊りが楽しくて面白くて見入ってしまいました。いつも思うのですが、三津五郎さんの舞いは重さを全く感じないというか、激しく踊っているのに、空気が動いていないというか。。。とにかく凄いです。

福助さんの小野小町も、びっくりするくらいキレイで品があり、勘三郎さんがとっても艶やか。女性的なお茶目なところが、第二部に見せる顔と全く違いました!

竹本、清元、長唄囃子連中の皆様の豪華なこと!登場人物が変わるたびに入れ替わるのが贅沢です。特に、喜撰法師の場面の、清元連中と長唄囃子連中の掛け合いは見応えありました。未熟な私でも違いが楽しい。

所化や花四天の方々が華を添え、ラストの附けも気の入ったいい音!大向こうさんもたくさんいらっしゃり、盛り上がりました。納涼歌舞伎は楽しい。

8月18日 PARCO劇場「狭き門より入れ」

こんばんは。
初日に行ってきましたPARCO劇場「狭き門より入れ」!スッゴく楽しかったです。中段より前のお席で、高さがちょうど役者さんの目の高さと同じくらいでの観劇となりました。亀治郎さんも緊張するのだなぁと。

チラシ程度の知識しかなかったのですがストーリーがわかりやすかったです。驚いたのが、後半から涙が止まりませんでした。非現実的な話なのに、とても真に迫ります。私は、テーマから冷たいイメージを抱いていたのですが、とても人間くさい共感できる話でした。

そして、なんて素敵な役者さんたちでしょう。それぞれの個性に感動です。佐々木蔵之介さんの演じながらの涙は、とても心打たれました。観ていてどんどん情が湧いてきます。亀治郎さんは確信を持って難しい役柄を演じていたように思えました。つかみ所のない雰囲気なのに情に厚かったり、冷静なのに面白かったり。ちらッと見せる歌舞伎の時のタイミングや動きが面白いです。

中尾明慶さんは、テレビでみるより表情豊か!声も素敵でフットワークもよくて、狂気な部分は怖かったです。有川マコトさん、めちゃめちゃ面白い!!救いを感じます。手塚とおるさん、独特な雰囲気をお持ちです。支配的な雰囲気でよかった!浅野和之さんも面白すぎです。こんなおじさんいるなあ。。と親近感が湧きます。

舞台がシンプルで、会場も大きくないので、役者さんの声や動く音、リアルに体に響いてきます!音楽も照明も派手過ぎず自然だから、お芝居に親近感が湧きます!時間が経つにつれ、会場が一体になっていくのが肌でわかりました。皆さんのめり込んでいったと思います。もちろん私も。

「世界の更新」が目の前に迫っているとしたら。。。。作・演出の前川氏は普段からこういうことを考えているのでしょう。リアルに感じるのは、仮説ではないからだと思います。現実だと思っているのではないでしょうか?

ラスト近く、私は自分が更新後の世界に行けなかった、もしくは行かなかった錯覚に陥りました。観た方それぞれ、余韻が残ったと思います。私には「罪障懺悔と感謝」という言葉が残りました。

まさにチームです!作り手の方々が一体となった舞台。2回のアンコールにも応えてくださり、その時の佐々木さんのなんとも優しい笑顔が忘れられません!2時間休憩なし。ノンストップです!叶うなら是非、観てください。

8月24日 八月納涼大歌舞伎 第三部!

こんばんは。
私の夏のラストを飾る第三部です。とってもとっても面白かった!歌舞伎座での初の本水体験は楽しかったです~~!幕が開く前からザーザー音がしていて、滝が現れただけで拍手してました。

「お国と五平」台詞劇とは聞いていたので、じっくり観る体勢で観劇です。恋のトライアングル!そして、ひたすらストーカー。会場内からは、後半けっこう笑いが起こっていました。人から見たら心の闇でも、自分にとっては生きる光であったり。ハッピーエンドかどうかはともかく、共感してくれる人がいるというのは、生きていくうえで心強いものだなあ。。と思いました。三津五郎さんは味方をしたくなってしまうほど説得力あるストーカーでした。この人なら4年間つけまわっていてもおかしくないですッ!

勘太郎さんは、さわやか~!何だか妖しい男の色気を感じました。一部二部の印象とまた違っていて素敵でした。扇雀さんは、改めて素敵な役者さんなのだなあ。。。と感動。一本、芯が通っていて魅力的な女性を演じていました。二人の男性を相手に、女は強し!という感じでした。

「怪談乳房榎」もう幕が開く前から、ワクワクです!大向うさんもたくさんいて盛り上がります!いろんな言葉がとんでいて笑えました。

橋之助さん、悪役がかっこよすぎです。話の筋がドンと一本通った感じがするのは、橋之助さんの重厚な雰囲気からですね。

福助さんはやはりキレイでセクシーでした!子供と離れるシーンはせつなくなりました。小山三さんて、90才なんですね~びっくりです!会場からも拍手でした。歌舞伎ってあったかい。

勘三郎さんは、スゴイ!!!スーパー歌舞伎の右近さんも凄かったけど、勘三郎さんの早替わりは、わけがわからなくなるほどです。お客様を楽しませたいッという気持ちに溢れている人ですね。何より、その思いが伝わってくるから客席も湧いてくるし、あの一体感はホント癖になります!

ラストの落語家円朝さん役の時、花束を舞台に届けた方がいました!それにアドリブする勘三郎さんにグッときます。拍手が途中で鳴りやまず、全体を見渡してそれに答える姿に涙がでそうなくらい嬉しかったです。

最後は、大向こうさんの「大当たりッ!!」の掛け声で幕となりました。三味線や語り、鳴物や附けの音、これぞ歌舞伎で納涼歌舞伎をしめることができました~こんなにエキサイティングだったのは久しぶりです!夏の歌舞伎、ホントにホントに楽しませていただきました。ありがとうございました!

aya


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