劇団暁2days 後編
先週のお話です。
土日に川越湯遊ランドで大衆演劇を楽しみました。
猿ゆか仲間と時々ある「また明日ね」
これがけっこう嬉しいのです。泊まりで行っているわけでもないのに、次の日もずっと一緒に過ごす。お芝居や舞踊の感想、来月は何を観ようか。。などの話も楽しい。
とはいえ、全て一緒でないのもいい。観るポイントもそれぞれですし、好きな役者さんもそれぞれ。これが観たいね!となった時に集まっています。それ以外は好きなタイミングで個々で楽しんでいます。
皆のお陰でわちゃわちゃしながら観劇する楽しみが止められなくなりました。大衆演劇は、舞踊ショーでは写真撮影OKですし、スマホも見てOKです。でも、不思議なことに私は着信音が鳴った場面に遭遇した記憶がありません。
音楽が大きいから聞こえないのかな(笑)私の心も寛容になっているのかもしれません。少しの音でもピリッとする歌舞伎とは違う環境にだいぶ慣れてきました。気分を楽にして、友人たちと笑い合いながら観るのが楽しいです。
さて、川越湯遊ランド、劇団暁2日目。トータル3回目になった日曜日。少し早く来て川越の町を散策しました。
小江戸と呼ばれる街並みは素敵でした。
「時の鐘」の並びにあるスタバ コンセプトストア「川越鐘つき通り店」に行ってきました。
町に馴染んでいました。入ると縦に長く、奥に庭園がありました。江戸時代から愛されてきた織物「川越唐桟(かわごえとうざん)」がベンチシートに使用されています。とてもリラックスできました。
昼公演は13時から。ゆっくり歩いて小屋に向かいました。
現地集合で集まり、皆で昼夜ともに観劇しました。この日は三咲春樹座長の「春樹祭り」でした。春樹座長がたくさん楽しめる日。
私が不思議に思うのは、一つの劇団に「座長」が複数人いる場合があること。何でだろう。
今月のお芝居は毎日違う上に昼夜で外題を変えて上演です。
昼は「やくざ忠臣蔵」外題のまんまです。任侠版の忠臣蔵。吉良上野介のような古参の吉良屋に、浅野内匠頭のようなヤクザの忠三郎が嫌がらせを受け、つい刀を抜いて斬りつけてしまいます。
処分を受けたのは忠三郎だけ。そして自害してしまう。その敵を子分が討ちます。敵討ちをする素振りを見せずに行うのも大石内蔵助と同じです。
春樹座長が忠三郎と敵を討つ子分の二役を早替りで演じました。私は二日連続で早替りを観ました。大衆演劇で初めてだったので興奮(笑)歌舞伎と同じなのですね。速くてびっくりしました。
春樹さんの演じ分けが鮮やかで面白かったです。春樹さんなら、通常の忠臣蔵でも浅野内匠頭をしてほしい。清らかで美しいのがイメージできます。
吉良屋は暁人座長。暁人さんの憎たらしいこと(笑)イジメ方に富十郎さんを思い出した。猿之助さんも演じていたので懐かしかったです。
後半の敵打ちに行くくだり。仲間が加わるシーン、派手な音楽がハマってかっこよかった。忠臣蔵は歌舞伎版が大好きですが、大衆演劇になるとこうなるのだと新鮮でした。
敵打ちを果たして自害するのも悲しいけど美しかったです。面白くてあっという間でした。
昼はシリアスだったのですよ。夜は思いっきりコメディでした「お菊ちゃん最強伝説」
春樹さん演じる嫁がとにかく最強!というお芝居(笑)美しいのにドスの効いた声で啖呵。暴力もひどくて、まわりから恐れられ、兄からも恐れられてる。ひたすらコメディ。昼とのギャップに惚れそうでした。
まわりの全員のビビり方が面白くて笑って笑って笑いました。今ではどんな結末だった?と思うくらい笑った記憶。特に兄の大樹さんの弱々しい感じが面白かったー。
前日、純弥さんがゲストでした。役者さんの持っている力というか、空気感というか。。その人がいると吹く風の影響って面白いと思うのです。物語が違うからというだけでなく、劇団に役者さんが加わると全く違う風景と味わいになるから面白いです。
2日間で4つの芝居を観ました。昼夜でも違うし、純弥さんがいるいないで違う味も楽しめて面白かったです。
ゲストとコラボすることで強くなるといいですよね。歌舞伎もそうです。あまり共演がないお家があります。私はファンとしてお家や役者をシャッフルした芝居が観たいと改めて思いました。
昼夜の舞踊ショーも楽しくて夢の世界でした。いろんな春樹さんを楽しめました。
涼し気な笑顔が印象的です。
大衆演劇は口上が毎日あります。その日のお芝居のこととか、ゲストの紹介、グッズ紹介などがあります。
こういうシンプルな雰囲気も素敵です。
暁人さんの刀のパフォーマンスが圧巻でした。
この日は舞台に近いお席だったので圧巻でした。
「田原坂」はシリアスなショーでした。気持ちが伝わって切なかったです。
全ての写真が私のスマホなので雰囲気だけお楽しみください。夜は18時~21:30くらいまであったかも。一日過ごして大満足でした。
劇団暁は送り出しがあります。出口で役者さん方が見送ってくれます。感想を少しでも伝えられるのはいいなと思います。役者さん方はすぐに翌日の稽古があるのにすごいことです。
2日間、楽しすぎました。役者さんと距離は近いのは、良いことも悪いこともあるかもしれない。でも、演者の楽しませたいという気持ちと、その想いを浴びたお客の有難うという気持ちが作り出す空気感は、心地いいものだなと感じるようになりました。
私は拵えをしている役者さんは緊張するので、そういう光景を遠目で眺めているのが好きだったりします。皆がキラキラしています。
また観に行きたいと思いました。
無事に楽しめてよかったです。
有難うございました。
aya