八月納涼歌舞伎 第二部 浮世風呂
もう最高でした!
三部の弥次喜多も楽しみでしたが、私はこちらも大好物で全くの別腹。約25分間の短い舞踊の中に猿之助さんが濃縮されている感じがたまりません。余韻がスッキリで爽快。一瞬たりとも止まっていない三助さんは、見ているこちらも思わず笑顔になってしまうのです。
初日と4日目に拝見しました。朝の「㐂のし湯」の光景が素敵。幕開きの演出がサイコーです。朝日のライティング、猿之助さんの佇まい。この絵は毎回しびれます(笑)常磐津が始まるとニコっとしたお顔でノンストップに動き回る。走り方がヒョイヒョイして全く重さを感じさせません。どこか愛嬌もあって、こちらも楽しくなります。
猿之助さんの踊りは楽しい。軽快な踊りに、その日の疲れをさっぱり流してもらった気分です。いつものことですが跳躍がすごい。高くて滞空時間が長い。そして、「四の切」の狐のように足音を鳴らさず着地する。音がしないんですけど!
初日の團子くんに驚きました。想像以上に綺麗!お顔が少し猿之助さんに似ていると感動しました。女方に向いているのでは?と思うほど。丁寧に踊っていて心打たれました。4日目に観た時は、綺麗というより可愛く見えました。18才です。女方の本格的な第一歩を観ることができて嬉しいです。
猿之助さんとのペアもなかなか新鮮で面白いです。猿之助さんのお相手最年少ですよね?10代ですし。私の観る目が馴染まないわけです。若い子を相手にしている猿之助さんに慣れない(笑)
前回の なめくじ役は種之助さんでした。当時は24~25才だったでしょうか。その時も可愛らしい~となったけど、種之助さんは三助さんに想いを届けようと何が何でも迫っていた記憶で、猿之助さんの色男度もアップしていたような。
今回、猿之助さんの色気が抑えられて。。というか、迫ってくる なめくじちゃんが清々しい色香だと、同じ爽やか三助さんになっているように感じました。
お相手がもう少しお色気がアップすると、猿之助さんも色気が香るようになるのかな。私的にはもう少し團子くんに迫ってほしいところです(笑)
なめくじちゃんに塩をかける猿之助さんの表情も楽しい。そこからの’まぜこぜ節’は圧巻でした。いろんな曲、節に乗り、それぞれのキャラを踊り分けていきます。短時間で切り替わるのに素人目でもわかります。内容はイヤホンガイドが説明してくれていましたので、知りたい方は借りてみてください。
立廻りも楽しい。若者たちの背中の彫り物の模様がそれぞれ。特徴的な方もいて本当は一人一人じっくり見てみたい。皆さんの鍛えられた体も美しいし、フォーメーションも綺麗です。
あっという間に幕。終始、口角を上げてニッとなってる猿之助さんの表情がいいのですよ。あ、それとクシャミ!どうしたらあんな大きくリアルにできるか不思議(笑)
楽しい余韻がずっと続く。すぐに友人とああでもない、こうでもないと話が止まりませんでした。まだまだ進化していく予感。叶う方は是非。
浮世風呂について観劇前に書いた記事です。
よろしければ、お暇な時にどうぞ。
aya
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