占い的辛口恋愛講座:8
前回まで3回にわたって「出会いのタイミング」のお話をしました。
その際に「いくら相性が良くても・・・」という「出会いのタイミングの重要性」もお話しました。ここまでのことはご理解いただけましたでしょうか?
さて、いよいよ皆さんが気になる「相性」なのですが、一口に「相性」といっても「様々な相性」があります。
仕事の相性、親子の相性、兄弟の相性、先生との相性など色々あります。皆さんは「相性」といったら、みんな同じだと思われているかもしれませんが、実は、少なくとも占い的には全部違うのです。
そこの区別もつかない占い師も実に多いようですが。
さて、その中で皆さんが気になっている「男女の相性」ですが、これも「恋愛の相性」と「結婚の相性」は違います。
また「性格の相性」や「天中殺の相性」などもあります。
これだけあると、どれの相性を観れば良いのかわからなくなりますが、そこは心配しなくても大丈夫です。その選択は占い師の仕事だからです。
ところが、ここが落とし穴で、そこの選択をきちんとしてくれる占い師なら良いのですが、「自分に出来る観方」でしか観ない占い師に当たってしまうと悲劇に繋がります。あなたが占いを信じてきちんと活用されたいのなら、占い師はよく吟味されてください。
あまり複雑な話をすると「授業」になってしまいますから、ここではなるべくわかりやすくお話しようと思います。
私が相性についてご相談を受けると、まず気にすることは「結婚まで考える必要があるのか?」ということです。なぜかと言いますと、観方が変わってくるからです。
先のことはわからないにしても、現時点で結婚なんて考えていないのか、すでに考えているのかで、占いの要素が増えてくるので、結婚を考慮に入れると、その分選択肢は狭くなってきます。別の言い方をすれば、結婚はそれほど慎重に考えなければいけないのです。
「恋人の相性」と「結婚の相性」は何が違うかと言いますと「感情」と「時間」です。
恋愛は、感情だけで出来ます。ある意味、愛情はなくても、いっときの感情の盛り上がりだけでも出来るのが恋愛です。ですから「恋人の相性」というのは「感情の共有」ができれば良いのです。つまり「恋人の相性」は「感情の共有ができるのかどうか」を観ているのです。
その感情を愛情と勘違いしていると大間違いの元になりますし、もっと言えば結婚に必要なのは愛なのに、愛情を愛と勘違いしていると、これもまた問題になります。
ちょっとややこしい話になりましたね。
感情と愛情と愛は全く違うのですが、それを話していたらかなりの文字数が必要ですから、これはまたの機会にしましょう。
余談ですが、感情と性格とは少し違います。
性格は考え方の傾向ですから、「性格が合う」ということは「考え方の傾向が似ている」ということです。わかりやすく言えば、同じスポーツが好きだったり、同じようにおとなしかったり、同じようにエスニックが好きだったりということです。
でも、こういう部分で噛み合わなくても、うまくやっているカップルだってたくさんいますね。ですから性格は相性の一要素であっても全てではないのです。
さて、「結婚の相性」ですが、これにはいくつかポイントがあります。
そのポイントごとに相性があり、それらを100%は無理として、どれだけ満たせるかということです。その中には、将来生まれてくるかもしれない子供に関わる相性もあります。
「え?そんなことが!?」と思うかもしれませんが、そんなことがあるのです。ですから結婚や同棲は安易にしてはいけないのです。傷つくのはあなたであり、子供なのですから。
ちょっとお話が横道に逸れてしまいました。。
占い的辛口恋愛講座をお読みの方は、とりあえず「恋愛の相性」の方が気になっている人が多いと思いますし、ここまでかなり文字数を使ってしまったので、「結婚の相性」について、今回は簡単にお話しておきます。
先ほど書きましたように「結婚は時間の共有」です。
同じ空間で、何十年もの時を共有するのが結婚です。
ですから言い方を変えれば「恋愛の相性」としては完璧ではなくても、仮に70%くらいはあって、「時間の共有」の相性があれば、なんとか結婚生活は幸せにやっていけます。
「最初は?と思ったのに、長く一緒にいるとだんだん仲良くなってきて」というのは、結婚が時間の共有だからです。
もっと言えば「時間と空間の共有」なのです。
恋愛は、そうはいきません。
最初に「?」と思った時点で「また会いたい」とは思いませんから。
そして結婚生活を続けていると立場が変化してきます。
最初は妻と夫と2人で夫婦だったのが、子供が生まれて親になり、家族になります。
「子供ができたら夫がすごく変わった」というのは「子供が可愛い」ということではなく「夫婦の相性」に「親子の縁」が加わったからです。
もちろん出会いのタイミングや結婚のタイミングを間違えたり、相性の悪い夫婦になってしまいますと「縁がない親子」になってしまいます。
そうなると「一緒にいればストレスしか感じない親子」になってしまいます。
夫婦も同じで「時間の共有」ができないと、愛し合って一緒になったはずなのに、一緒にいればいるほどストレスしか感じない夫婦になります。
その行き着く先は離婚か浮気という悲劇しかないのです。
以前お話したように、最近の若者はいとも簡単に天中殺を使いますので、離婚が多くなるのは当たり前ということになります。
色々お話しましたが、皆さんに絶対に覚えておいて欲しいことは、「相性」について占い師に尋ねるのであれば、せめて「恋愛の相性」と「結婚の相性」の違いがわかる占い師でなければ、簡単に相談してはいけないということです。
もちろん、それをダイレクトに尋ねれば(わかっていなくても)「私はわかります!」と言われるに決まっていますから、それを見破るには少々知恵が必要です。
ここでお伝えしても良いのですが、それを書きますと占い師と名乗っている方からバッシングを受けますのでご勘弁ください。