![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/10727021/rectangle_large_type_2_2d235d6afc7d534014c61c326107d88a.jpeg?width=1200)
家相は大事:5
●ケース3
武蔵野算命塾の会員様から「友達が家を建てるので、いつ建てたらいいか相談にのってもらえないか」という依頼がありました。もちろん了解しましたが、その時に気になる事を言われました。
その家は3回目の家らしいのです。
家は「一生に一回の買い物」だというのに、3回目の家とは、よほどの金持ちかなと思いましたので聞いてみると、地方都市で余った土地がいっぱいあって地価が安く、おまけに実家が工務店なので、家が原価で建つという事でした。
「なるほど」と思ったのですが、「家相は観なくていいんですか?」とお尋ねしたら、「家相は有名な先生にお願いしてあるのですが、ちょっと気になることがあります」ということだったので、図面のコピーをいただきました。
その図面を観て「お子さんに男の子がいれば、健康上の問題が出ると思います」と言ったらビックリされて(相談されたのは奥様だったのですが)ご主人と一緒に会いたいということになりました。
その家の子は、男の子が3人で、3人とも言葉が喋れない子でした。
さすがに私も驚きました。
そんな話を聞いたのは初めてでした。
最初に相談を受けた「いつ家を着工して、引っ越しはいつ」という内容だったので、ご主人と奥様の生年月日しか聞いていませんでしたが、子供の生年月日を聞いてみると「声」にあたる部分が大凶相になっていました。
その事を告げると「○○先生に観てもらったのに・・」という事を言われました。
この方は全国的には有名な先生なのですが、いわゆる「自分の売り方」がうまい人で、その本を読んでも、家相の知識としては「?」というところが多い方で、ハッキリと「嘘!」と言える部分もありました。
経緯を聞きますと、最初の子が生まれる前に家を建てることになり、その先生に(東京なので)電話で依頼をして、言われる通りの家を建てたそうです。そして生まれた子が喋れなかったそうです。
この原因は、妊娠のタイミングと、妊娠中に引っ越した方位の間違いだったので、先生のせいにするのも酷かもしれませんが、「妊娠中に引っ越しをしてはいけない」という初歩的な方位学も知らなかったのか、、と思いました。ちなみに引っ越した方位は「声」の凶方でした。
そういう子が生まれた事を連絡すると「土地も観ていないで図面だけだったので」という言い訳でした。
そして次の子を妊娠した時に「今度は健康な子が産まれるように」と、またその先生に相談をしました。
今度は「土地を観ないと」ということになり、膨大な出張料と相談料を取られて、言われた通りの家を建てて、また生まれた子が喋れませんでした。
この家も「声」の大凶相でした。
そして3番目の子を妊娠した時、また相談したら「こんなことが続くなんて因縁が悪いに決まっている」と言われ、さすがに奥さんがおかしいと思って、私への相談になったわけです。
ところがご主人は、そんなことがあっても、その先生を信じていたので、言われた通りの図面にしたようです。なぜそんなに信じてしまうかというと、どうも日本人は「テレビに出た」という言葉に弱くて、「テレビに出た先生が変なわけはない」と思う人が多いからです。
3番目の子も、2番目の家の結果でしたが、家の図面を観れば「この家は、こういう問題がある」ということは教えてくれますので、その事をお話したわけです。
ただ家相だけで、そこまで深刻になるわけはないと思い、引っ越しした方位を鑑定したところ、すべて鑑定通りでした。
つまり「家相+妊娠中の引越し+引越しの方位」の結果でした。
この先生が苦し紛れに言った「因縁」はありませんでした。
それにしても、トータルでこの先生に払った金額を聞いてビックリしました。「たかが家相を観るくらいで・・」と絶句しました。