歌詞読解「透明人間18号」 灰色の人生は世界を優しくする。
―情報―
歌詞:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎
アーティスト:RADWIMPS
―読解―
灰色=黒と白の間。物事も良いのか悪いのか決められない。だが、決めつけないから他の人との中間に立てる。→灰色=虹色(無色透明)
僕は、周りの人がそれぞれの色に染まっていく中で、自分だけが灰色(中間)で何も決められていないことに悩んでいる。
そんなある時、僕は無色透明に輝く君と出会った。君は、どんな色にでも染まりそうで、灰色(中途半端)な僕とは、まるで違う存在だと感じた。
しかし、そんな君は灰色の僕を見て綺麗といったんだ。 「灰色って白か黒を決めないからとても優しい色だよね」
そんな君の一言で、僕は灰色の自分を好きになることができた。
僕も君(無色透明)のように優しい人として生きていけるかな。
ー伝えたいことー
世間では、物事に白か黒かを選択しなければいけないようになっている。 でも、決して選ばなくてもいい。相手を傷つけるなら灰色でいい。 だって何が正しいのかなんて人それぞれなんだから、決めつけなくていい。 灰色の人が増えたなら、世界が優しくなるのにな。
―歌詞―
晴れた空の蒼さだけじゃ
もはやかばいきれはしなくて
このままではボロが出ると
黒く染まり色を仕舞いこんだ
されど黒に身を預けるほどの懐などなくて
どちらにせよ潔さが 求められることを知った
聖者も僕も同様に 照らしてくれるのが救いだよ
太陽が照らす相手選んだら
きっと僕に色は与えられない
ただ一つを貫く人 幾色にも塗れる人
それぞれなけなしの
正しさを振り絞っているのに 僕は
白と黒の狭間で今日も 見事なまでの灰の色
涙一つこぼしてみても 色は教えてはくれない
賢者も 空も 凡人も それぞれの色に染まる中
太陽の光纏った君は 無色透明に輝いていた
何ににも染まらぬように 何にでも溶けるように
心と声との隙間に 裸で立ってられるように
黒発:白着 鈍行に乗り 何万回目かの里帰り
その道すがら乗り込んできた
君に僕は見つかったんだ
すると灰の色の僕を眺め 綺麗と言ったんだ
虹の色を掻き混ぜると 同じ色をしていると
聖者の声がこの僕の 耳にも聞こえるのは救いだよ
声が 届く相手選んだら
きっと君と僕は出会えぬまま
何ににも染まらぬように 色々から逃げるように
これっぽっちのこの僕に 何を選べというのかい
僕にもなれるかな
何か嫌いというには 何も知らないから
僕にもできるかな
この命の間に 全ての色を手に
できるかな
愛さないで 愛でよう
探らないで 探そう
語らないで 喋ろう
歩まないで 歩こう
愛さないで 愛でよう
飾らないで 飾ろう
変わらないで 変えよう
失くさないで 捨てよう
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