Twitter詩「玉葱」

芽のでた玉葱を埋めると

おいしい遺骨になって帰ってくる

3分クッキングで倣った

愛の基礎的な込め方です

 

夕暮れのやけに暗い調理場で

夏に病んでは止まるタイマーの

電子的な数字が溶けていくような

感覚が額に、熱として残っている

 

もし、私が死んだら

ぱさぱさと土を被せてください

おいしくてきれいな骨に

私もなりたいのです

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