Twitter詩「サボテン」
宇宙船はいつも真っ青で
猫になりたいニンゲンが嘲笑う
世間ってやつの食いつぶされる夜
わたしは百年くらいねむりたくて
でも猫の苦労を知ってしまえば
誰だって透明になりたがる
なんて馬鹿な話だろう
樹海で千年生きる地衣類に
その残虐性を歯牙にもかけないニンゲンの
あまい血の味を教えてやりたい
考えなしに息を吸っては
吐いている冗談
いつか、食いつぶされた夜が復讐しにくるから
そのときは覚悟してね
小さなサボテンが
窓辺で無邪気に微笑っている
わたしは百年くらいのねむりにつく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?