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古森 もの
2023年8月29日 00:25
つぶさには見えないものに直面するたびに、自分の見ているものが、信じられなくなることがある。それは、不安と着地するにはあまりにもおぼつかず、吐いてしまいそうになる言葉をこらえてようやっと、携えられるような。体は、たゆまぬ行進だ。意に反することが出会いの過半数を占めるのに、狂わずにいられるのは安易な意味と、抱きとめるような諦念を覚えてしまったからなのか。潰えてしまいたい夜には