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つまらないと思ってたシッツ・クリークにドハマりした

2024年も上半期が終了しましたね。

相変わらず観劇したり、海外ドラマ観たり、映画観たり、アニメ漫画ゲームを楽しんだり、ラジオ聴いたり、お笑い見に行ったり多趣味な日々を送っております。

特に今年は海外ドラマをよく見ていて、ちょい昔の名作「The Office (UK) 」「The Big Bang Theory」、流行りにだいぶ遅れて「梨泰院クラス」、わりと新しめの話題作「BEEF」「私のトナカイちゃん」など…色々なジャンルの作品を観たのですが。

その中でも

「シッツ・クリーク」にドハマりした。


見始めたきっかけは「セックス・エデュケーション」を見終えた後キャストの事色々調べてたら辿り着いたっていうなんてことない動機なんですが。


観る前に、軽くレビュー&海外の反応をチェックすると

・シーズン1は取り敢えず我慢
・最初はイライラする
・段々面白くなっていく

とにかく序盤の展開を乗り越えろという熱いメッセージが多くて草生えましたね。

そんで更に調べて衝撃だったのが

エミー賞コメディ部門7部門制覇?!


え、そんな事有り得んの?!

個人的にどんな賞であれ、受賞の有無関係なしに自分が好きだと思った物が最高だよね☺という考えではあるんだが(特にエミー賞に関してはベタコのファンなので胸を張って言いたい笑)こういう賞レースきっかけで素晴らしい作品を知れるのも事実。

そんな無双出来るハイレベルつよつよドラマなのか…逆になんで今まで知らんかったんやろ。

とにかくどんな内容なのか自分の目で確かめたくなって視聴開始しました。

※以下ネタバレあり※


あらすじ

経理担当者に資産を横領され、文無しになったローズ家。過去にジョークで衝動買いした街が唯一の持ち物になった彼らは、そこに移り住む事に。

~シーズン1視聴後~


うーーーーーーーーーーーーんw
面白くは、なかっ、たかも。

というか登場人物全員なんかイライラする。

金持ちの中でも色んなタイプがいると思うんですけど、このドラマの主人公ローズ家はネットでわりと頻繁に炎上してそうなお騒がせタイプなんですよね。

ジョニーはなんか抜けててちょっとズレてるし、モイラは常にヒステリックだし、アレクシスは高飛車でトラブルメーカーだし、デイヴィットはプライド高くて我儘で面倒くさいし。

シェルドンとかシャーロックみたいに天才過ぎるが故の非常識さだったら“カテゴリー:やべえ奴”で割り切れて最早ギャグに消化出来るんだが、ここの家族はそこまで振り切れているわけじゃないのでまた絶秒に腹が立つんだよな~笑

でドラマのタイトルにもなっている『シッツ・クリーク』という酷い名前の町なのですが、そこの住民達も家族とは違う方向にパンチが効いている。

看板も酷い

町長のローランドもガサツでなんかむかつくし、その奥さんのジョスリンも愛想はいいけど話通じない感半端ないし、登場人物で好きになれそうなのスティーヴィーぐらいでは…?(>_<)

“絶対にこれから面白くなる”というネット評を信じて、最後まで見たけど、これがどこからどう面白くなっていくわけなのだ???🫛



とか思っていたんですが。


~シーズン2視聴後~


あれ…????なんか面白いぞ…笑

しかも最後の方ちょっとホロっと来てしまった。

ジョニーあんたかっこいいところあるやん…!!

シーズン1と同じように特大の衝撃的な出来事が起きるわけでもなく、淡々と物語が進むんだけど段々とキャラクター達に愛着が湧いてきたような気がする…短所ばかり目立っていた登場人物達の長所が見えてきた。

ローズ家も各々職に就いて環境が変わり、シーズン2見終わった頃には「騒がしくて非常識でうるさい家族」から「元金持ち家族のドタバタ喜劇」ぐらい認識の変化がありました。

そんで。

~シーズン3視聴後~


なんですかこの面白い神ドラマは。

ここ爆泣きした

シーズン3の冒頭は爆笑で始まり、終わりにはこんな涙させられるなんて。

この頃には完全に家族の虜になっていました。


ジョニーは不器用でちょっと抜けてるけど重要な局面では一家の大黒柱として男気溢れてるし、モイラは騒がしいけど強い芯があって個性的で最高だし、デイヴィットは面倒臭いけど人間味あってなんか見守ってしまうし、アレクシスは色々とトラブルメイカーだけど常に明るくて前向きに頑張ってるし(そして何より可愛すぎる)

ああ…ありがとうこのドラマの感想を書き込んだネットの皆様、本当に見続けて良かった(;O;)

莫大な富と名声に埋もれていた家族の絆に気付いていく、人間として成長していく。

家族以外の町の皆にも愛着が沸いてきて、特に最初「なんやこいつ」としか思ってなかったローランド夫婦も「なんやねんこいつ笑」ぐらいの面白キャラとして認知するようになった、登場する度ににやにやしてしまう。

そしてなんといってもシーズン3は聖人パトリックが初登場。

町の住民で一番のぐう聖常識人だと思う、笑

~シーズン4視聴後~


モイラの視線が可愛い

な、な、なんだこのラブコメ~~~~~~~~?!

甘い、甘すぎるよパトリック。

こっちまで照れてしまう愛情表現ですねこれぁ…歌がうめえや。

まじパトリック恋人として完璧すぎる、デイヴィットの欠点も丸ごと愛してるんだなって分かるあの冷静な対応力()そら女性にもモテたでしょうな。

こういうロマンティックな事好きなの可愛いね。野球に熱いのも可愛い。

可愛いといえば、もうひとつ

シーズン1から推し続けた大好きなスティーヴィーにも嬉しい出来事が。

スティーヴィ―と家族の関係性が本当に好き。

シーズン3以降「あぁ^~ここむちゃ名場面じゃん!!」なシーンが多すぎるんですよね、笑えるし泣けるし。

この頃には1日で1シーズン消化する勢いでゴリゴリ見続けてた。

あれこれ本当にシーズン1と同じドラマ…?笑


~シーズン5視聴後~


モイラのドレスとカラス、迷曲「A Little Bit Alexis」、デイヴィットとパトリックの進展(斜め上の婚約指輪にくそ笑った)色々と濃いシーズンではあったのだが、やはり。

人生はキャバレー

“キャバレー”回が最高であった。

ミュージカル大好き女なのでキャバレーって時点で物凄くテンション上がったんですが、まさかガッツリ「willkommen」やるとは。

MCは誰やんだろと思ったらまさかのパトリックでわろた、ジョエル・グレイとかアラン・カミングみたいな不気味で細身なMC像が脳内で形成されてたから凄く健康的で斬新だった。

あとむっちゃ細かいんだけどアレクシスの振付が自己主張強過ぎて完全にボブ・フォッシーを打ち消してたのがおもろかった。

“ I'll win ”

ああ…スティーヴィ―( ;∀;)

スティーヴィーと家族の関係性が好きだって言ったけど、このシーズンは特にモイラがスティーヴィーに対して本当に良い事ばっかり言ってて、見守る姿はもう第二のお母さんやないか、サリー・ボウルズで大正解だね(´;ω;`)

スティーヴィーって弱音吐いたり何かと不幸な目にあったりローズ家に散々振り回されたり()登場人物の誰よりも悩んでいる気がするんだが。でも自分の気持ちを正直に吐露出来る強さがあって、優しくて、いつでも自分より友達を優先出来る寛大な心の持ち主なんだってドラマを見続けていたら分かる。

そんなスティーヴィーのソロで泣かないなんて無理です(号泣した)

あとこのテッドの観劇スタイルなんかツボだった。
終始プレイビル(もどき)を両手でしっかり持つの草。

シーズン5が終わる頃には、え~~~~~次のシーズンで終わっちゃうの~~?!やだ~~でもどうやって完結するか気になるし観るしかないやん~~😢状態。シーズン1で「うーん…正直つまらんかも」とか思ってたのに。


~シーズン6視聴後~


ありがとう「シッツ・クリーク」

出会いと別れ。

最後まで全員が上手くわけじゃないところがなんかリアルで素敵だったな。

あとあのローランドの台詞(見た人なら絶対分かってくれる筈)シーズン2最終話のジョニーが重なってめちゃくちゃ激熱だったぜ…最高だ…。

結婚式は一緒に参列した気分でずっと泣いてました、泣いてるスティーヴィー見て更に泣いた。エミー賞の受賞結果も大納得です、今更ながらおめでとうございました…。

ここまでくると色々「良すぎた」が多すぎて纏められないので気になった方は早く見て同じ気持ちになって頂きたい次第。

シーズン1見て「うーんなんかパッとしないなぁ」と思っても最後まで見て欲しい。いつの間にか自分も先駆者達と同じ事言ってるの笑える、でも言いたくなる気持ちめっちゃ分かる!!笑、とにかくシーズン1で止めるのは本当に勿体ない…!!!

シッツクリークの好きなところ


泣きながらみた

ネトフリで一緒に配信されている「さよなら、シッツクリーク(略)」を見て更に愛情が深まったところで個人的に好きだったポイントをいくつか。

➀アレクシス&モイラの衣装

アレクシスの衣装が毎回可愛すぎる!あと髪型も毎回凝っていてKAWAII、モイラのウィッグがコロコロ変わるのはキャサリン・オハラ様のアイデアだったんすね~ドキュメンタリーでも衣装がいかにドラマの命であるか拘りが凄くて感動しました。

②日本ネタが頻繁に出てくる

ダン・レヴィさん日本好きなんだね~~ドラマ観てからインタビューとかめちゃ読んだんだけどプライベートで頻繁に来日してたりでなんか嬉しい。とにかく日本ネタが他作品に比べてむちゃ多い、テンションが上がる。寿司とか花見とかたまごっちとか。笑

③実在セレブとローズ家の思い出話

どんな交友関係なんだよとツッコみたくなるような実在セレブとの思い出の数々…字幕だと翻訳されていない人の名前もいくつかあったな笑、アンダーソン・クーパーがCNNキャスターってなってたのだけ覚えてる。😻

余談なのだが、私の尊敬してやまないエルトン御大の名前も最初の方に出て来てうおーって思ってたら本人もファンだったという。

「『シッツ・クリーク』はカナダの心のこもった作品なので大好きですが、この番組が私の一番のお気に入りになったのは 3 つの理由からです。1 つはエピソードで私の名前が出てきたこと。2 つ目はイタリアでのショーの舞台裏でキャストに会ったこと。3 つ目はダニエル・レヴィが私の曲にちなんで名付けられたことを知ったことです。ノミネートされたコメディ番組でこれを超えるものはありません」

エルトン御大のお言葉

エミー賞でプレゼンしてたのも全然知らんかった。笑

④1話20分弱で見やすい

オープニングも秒で終わる。

⑤ちゃんと(しかも綺麗に)完結している

これはもう海外ドラマならではの素敵ポイント、シーズン6という程良い長さで完結している事実に拍手喝采です👏ずっと続いて欲しいと思う気持ちは勿論あるんだが、長く続いた先に謎の完結を迎えた洋ドラマを数々見てきたので面白いまま終わったのはありがたかった。


まとめ



親子で作ったドラマってすごいなーって思ってずっと見てたんだが、トワイラもレヴィファミリーなの最後の最後に気付いた。笑

はーーシッツ・クリークを語り合える人が周りにいなさすぎて久々にブログ書いちゃった、泣いて笑って最後には良いドラマ見たなあって気持ちになれる優しいおすすめ作品です。

ぜひ見て、どうぞ。



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