バンドにおける立ち位置から垣間見えるお人柄
のだめカンタービレというアニメやドラマにもなった作品、全巻揃えるくらいにハマりました。
あの作品に出てくる奏者の方々、楽器ごとの性格の傾向がよく表れています。
サディスト気質な指揮者も、若干大袈裟な描写ではありますがあれくらいの人間じゃないと大人数をまとめられません。
さてバンドの担当楽器の傾向ですけど、少ないバンド経験から思ったことを書かせていただきます。
ギター:陽キャ、女性にマメなのでモテる。がしかし、かなりのギターオタク。
ギターへの熱量が半端無く、寝ても覚めてもギターのことばかり。
ギターのみならず音楽そのものへの探究心も目を見張るものがある。
妥協を許さないがゆえにたまに他パートと対立することも。
作曲と耳コピが得意。実は繊細。
ドラム:「太鼓持ち」という言葉どおりのムードメーカー。
何せドラムが崩れると楽曲が崩壊するので常に空気を読む必要があり、それは演奏時以外の打ち上げなどでも発揮される。
ギターが飛ばしたピックがよく飛んで来て痛い。
ベース:真面目で実直だけど変態(いろんな意味で)。
ドラムと同じくリズム楽器ゆえ曲を根底から支える必要があるので基礎練習に余念が無い。
意外とコードに詳しく、たまに「おぉ!?」というオリジナル曲を発表したりする。
ボーカル:目立つこと注目されることが好き。
そのぶん観客を楽しませるためには?と常に考えて実践している。
フロントなのでライブのMCを担当、アンコール前のメンバー紹介が結構楽しい。
キーボード:空気である。
ライブでも常に奥に配置されるため居るのか居ないのか分からないくらいに存在感が薄いのだが本人はそんなことはどうでもいい様子。
「俺はこのバンドの音楽の"空気"を担っているんだぜ」くらいの自負はあるらしい。ギターと並んでオタク度高し。
ポピュラー音楽はリズムが命。よってベースとドラムがちゃんと意思疎通が図れて結託していないとうまくいかないことが多いのです。
その基盤がしっかりしている上で、本番前にベースとギターがコード進行で揉めてしまい互いに一歩も引かず決裂している場面にて「まぁまぁまぁ…どっちもスゴくいいと思うけどねぇ😄どうせなら両方やってみようよ?」とか「台風でふとんがふっとんだ〜…あ、台風なのにふとん干すなって話よね💧」とか言うのがドラムの人。
それを横で見ながらトークの順番とか照明とか演出をいま一度振り返るのがボーカル。
ひたすら「もっと面白い音出せないかなぁ…あ!アレいいかも!」とか考えているのがキーボーディスト。
キーボーディストってのはジャンルによっては居なくてもいい存在で、臨時で急遽呼ばれたりすることも多いです。いわばフリーランス。
その場合、行く先々でうまく対応しないといけないので会話術とか演奏技術とか色んな意味で大変かも知れません。突然アレンジ任されることもありますし。
なのにお客さんから「これ、キーボード要らなくね?w」とか言われることも。そんな声にいちいち凹まない精神力も必要でしょうかね。
なのでキーボーディストって「一見変人だけどすこぶる柔軟な常識人」みたいな人は多い気がします。
あら、結局「キーボーディスト上げ」になってる🤣