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文具業界不完全就職ガイド(2) Sさん男性24歳男性 文具卸二年間経験
文具業界人または文具業界経験者に色々聞いていくインタビュー
溜まったら冊子をつくります。
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ー 早速ですけどさっき聞いた話だと
今は彼女と住んでて
ノープランで仕事やめて
四月と五月の二月間働いてないって話なんですよね?
S 一応三月いっぱいは在籍だったんですが
有給が20日あったので
三月もほぼ働いてないですね。
ー じゃあほぼ三か月間働いてないんですね。
それは彼女には伝えてるんですか?
S 一応全部伝えてます。
ー 前の会社はどのくらいの期間働いてたんですか?
S 新卒で入ってちょうど二年間ですね。
ー じゃあ今24歳なんですね。
S そうです。
ー ノープランでやめたっていうのは二年やったし
もういいかなって感じですか?
S まあそういう気持ちもありつつ
このままだと自分が変わらないまま
年くっちゃいそうだなという気持ちもありまして。
二年目で何言ってんだと思いますけど。
ー まあ社内で言ったら言われそうですね。(笑)
S お前なんもしてねえだろって言われそうですけど。。
自分ではそんな気がしてて
このサイクルでずっとやっていくんだと思ったら
周りはいい人ばっかりで結局甘えっぱなしで
なんにも成長せずに30歳を迎えそうな気がして
ここでチャレンジしたほうがいいのかなと思いまして。
ー 二年やればいろいろ覚えて外からみても
成長してると思いますけどね~。
S ん~会社の業務ができるようになる
という成長はありましたけど
人間としてはどうなのかなと思う所はありまして。
ー 何かやりたいことがあるとかではないんですか?
S 違う世界をみたいというのはありますけども。
ー 何かをやりたいこととかではないんですね。
S 何かを念頭においてというのはないですね。
ー そもそもその文房具の卸の会社
に入ったのはなんでなんですか?
S 大学三年の年明けの2020年の一月に
そろそろ就活しなきゃって気が付いて
やばいなーと思いつつもやりたくないなー
と思ってなんもしてなかったら
実家に帰ってきてた兄が
お前ほんとにやべえよ
って言って履歴書作るのとか手伝ってくれて
それでほんとにやらないとと思って
ひたすら説明会行ってましたね。
営業やろうと思ってそれで探してました。
ー なんで営業なんですか?
S そう決めたというよりも
特に自分になにもなかったのでまあ営業だな~
と思いまして。
ー エントリーはとりあえず色々手出す人もいますけどね。
S まあ自分にできるのは営業かな~と思って。
色々業種が営業でもありますけど
いいかなこれと思ったら全部受けてたんですよ。
それで受かったのは入った文具の卸の会社だったんですよ。
30くらい説明会行って15くらいは面接して
結局はそこしか受からなかったんですよ。
内定頂いたのは四年の六月中旬くらいで
特に目標もなかったのでまあいっかと思って
遊びたいしそこで決めましたね。
ー 遊んだんですか?
S 遊べないですよ。
コロナでなんにもできなかったですね。(笑)
ー その時期なんですね~。
S 最初は夏には収まるって話だったんですけど。
だから四年生の頃はほぼなにもできなくて
バイト行ったくらいでしたね。
お店が休んだのは二か月だけで後は時短営業やってて
ー どこでバイトしてたんですか?
S 駅の中にある書店だったんです。
ー じゃあ文具も売り物にあったんじゃないですか?
S それなりに置いてて入った会社とも
ちょっとつながりがありましたね。
ー だいぶ進んじゃったんですが
いったん生い立ちから聞いていいですか?
S いいですよ。(笑)
ー お生まれはどちらですか?
S 埼玉県の戸田市です。
ヤクルトの二軍球場があるとこです。
ー 行ったんですか?
S 行ってはいないです。
ー 戸田だと遊び行くのはどこなんですか?
S 池袋とかですかね。
小学校のころはサッカーやらされたんですがすぐやめて
そのあと首がないぐらいになるまで太っちゃって
これはやばいと思って野球部入って数か月でげっそり痩せましたね。
ー なんで野球だったんですか?
S 野球ずっと好きだったんです
ー ヤクルト観に行かないのに?
S 河川敷の球場の近く歩いたら
ファールボール道に落ちてて拾いましたね。
ー そんなに近いんですね。(笑)
S それで高校入ったらバトミントンはじめました。
ー 野球はやめたんですね。
S チームスポーツが嫌になってしまって。
自分のミスが顕著に結果に表れるのが
耐え兼ねてしまって。。。
ー 共学ですか?
S ずっと共学です。
ー それで大学は?
S 兄と同じ大学で実家から一時間ぐらいかけて通いましたね。
大学も特にやりたいことはなくて。
ー でもちゃんと四年で卒業したんですよね?
S ちゃんと授業受けて三年で単位全部取って
四年はなんもしなくても
大丈夫ぐらいの感じでバイトも
さっき言った書店で四年やってましたね。
電車の乗り換えの駅の構内のお店だったので忙しかったですね。
鬼滅のバブルとかもあってどうみても
転売屋の人が来たりもしてました。
ー サークルは入ってました?
S バトミントンです。
ー 軟派な感じしますね~
S (笑)
いや一般的なバトミントンサークルはそうなんですけど
自分は男だけのサークルで入って
もうひとつ別に男女いるバトミントンサークルがあるんですけど
そこが新入生を選別するらしくて
自分が入ったのはそこに入れない男の受け皿
になるポジションの
サークルだったんです。
ー やですね~そういう伝統なんですかそれ?
S でも自分の入ったほうのサークルも
体験とかの時は女性がいるんですよ。
ー それはそれでよくわかんないですね。(笑)
S まあほかの大学のサークルと交流があって
そういう時には女性はいるので
嘘ではないんですけど。
でも結構バトミントンも大会があって
真剣にやる人もいましたよ。
ー あなたは真剣にやってたんですか?
S ぼくは、、、、中間くらいですね。
ー (笑)
S いや基本的に自分の人生は中途半端というか
とりあえず目標を持たずに
組織に入ってという感じでいつも途中でやめないで
最後まではやりますけど
そこで何をしたかといえばう~んという感じで。。。
ー でもちゃんと四年で大学出てるんですから
立派じゃないですか。
S いやー野球のサークルも入ろうかと思ったんですけど
やっぱりチームスポーツで軋轢があるのと
人がいない時に絶対呼ばれそうじゃないですか。
ー 土日の午前中に「ちょっと来てくれない?」とかの感じですね。(笑)
S それでやめとこうと思ってバトミントンだけでしたね。
そういうのも中途半端だと自分で思いますね。
ー 僕は全然ちゃんと大学行ってないので
すごい立派だと思いますけどね~。
就職のために課外活動頑張るとかの人もいますけど
そういうのはなかったんですか?
S まあバイトあるしゼミもあるしそういうので
まあまあネタもあるのでいいかなと思って。
ー 金いいバイト頑張る人もいるじゃないですか。
S バイトも学校行く途中の駅にあったんで
都合いいからやってた感じですね。
ー 物欲はなかったんですか?
S 全然ないですね。
アイドルとかに金を使ってた時期もありましたけど
。
ー だれですか?
S ももクロですね。
高1から大学二年くらいまでで。
ー 握手したりですか?
S そういうのはなくて
ライブ行くくらいですね。
ー どういうところですか?
S 東京ドームとかですね。
ー もう大スターの時ですね。
なんでやめちゃったんですか?
S 推しが脱退したのと
このくらいまでにしたほうがいいかなと思って
いつまでも応援するのもなという気持ちもありまして。
ー まあそれも人それぞれですからね。
S こんなんで大丈夫ですか?
一人目の方は強烈な話があったじゃないですか。
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↑ 一人目
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ー いやすごい面白いから大丈夫ですよ。
彼女の話は聞いていいですか?
S そのサークルで交流があった別の大学の子ですね
ー すごいじゃないですか!
S まあ飲み会で何回か一緒になって
ー どこでデートしたんですか?
S 渋谷で映画みたりとかですね。
ー すごいですよ!
僕なんてそんな青春ないすからね。
まあそれで文具の卸の会社入ってどうでした?
S 一年目は最初はコロナでやることなくて
先輩は在宅で仕事してましたけど自分はなんもできないので
会社行ってファックスの整理とかしてましたね。
ー つまりやることがなかったんですね。(笑)
S 何やったか覚えてないんですよね~。
ー まあ新人だし状況的にも何もできないですよね。
S それで先輩についてってお客さんのお店に行ったりですね。
その頃は自分は普段そんなにハキハキしてないんですが
営業はそうあるべきだと思って
振る舞ってたんですが
自分はそういうタイプではないんで合ってないなと思いましたね。
ー 営業やるしかないと思ってたんじゃないんですか?
S そういう組織にいればそうなるかなと思ってはいましたよ。
ー そして実際そういう会社でしたね。(笑)
それで丸二年働く訳ですね。
S
自分でも直前までやめると思ってなかったんですよ。
一生ここで働くのかなと思って。
ー それはいつごろの話ですか?
S 去年の11月くらいとかにです。
その頃先輩より仕事が遅れてるなという自覚があって
こそこそ仕事してたんですよ。
営業終わってからドトールでパソコンいじったりして
それで遅れてる分埋めて
疲れ果てて帰って寝るっていう時期があって
ー 追いつめられてた感じですか?
S いやそこまでではないんですが
そのタイミングでコロナになったんですよ。
それで一日ぼーっとしてて色々考えてるうちに
色々考えすぎてしまって
仕事戻ってもぼーっとしてて
先輩は普段何してるのかとか周りに目を向け始めて
この会社で続ける事も間違ってないしとも思うけど
やめないで続けて30歳とかでこういう感情を
抱いてたら手遅れなんじゃないかと思い始めて
それで一月に入ってすぐ課長にやめるって伝えましたね。
ー 相談とかはしたんですか?
S 彼女だけですね。
ー なんて言われました?
S 言った事はやるって信用してるからいいよって言われましたね。
逃げでやめるとか思われてもおかしくないじゃないですか。
次決めないでやめるわけですから。
でもそこは信用してもらえましたね。
ー 課長にはなんて言われました?
S 自分でもゆらいでしまうという懸念があったので
良くないとは思いましたが
その時点で明確にやりたいことが見つかってない
状態で
「やりたいことがみつかった」
と伝えてしまいました。
ー ちょっと戻りますけど彼女と
一緒に住み始めたのはどういうきっかけですか?
S お互い実家を出たいっていうのと
一人暮らししたいっていうので
じゃあ一緒に住もうかって話で始めましたね。
ー 結婚とかの話はあるんですか?
S 次の仕事が契約社員なんですよ。
それが正社員になれたらという気持ちは自分ではありますね。
通販をやってる会社の販売支援ですね。
自社の通販サイトもあるんでそこの出店料をもらったりして。
完全リモートでもいいそうなんですけど。
ー そこに決めた理由はなんなんですか?
S 単純に、、、、、
楽しそうだなって思ったっていうのと
名前が知れ渡ってる企業なのでそこの正社員にチャレンジできるって
今しかないかなと思って
ー お~。
S そこの正社員ってかっこいいなと思って。
正社員の登用試験もあるので
結構狭き門かもしれないんですが。。。
ー 人生で初めてかもしれない明確な目標ですね。
S いままでバイトとか部活もやめたことなくて
前の会社もずっといると思ってたので
初めて自分の意志でやめるのは結構勇気がいりましたね。
親も心配させると思ったので言わなかったです。
ー じゃあ今は次の仕事の勉強してるんですか。
S まあまあやってますね。
ー 今はずっと家にいるんですよね。
S そうですね。
だから洗濯掃除すごいやってますね。
ー 主夫ですね。(笑)
S 今までは彼女の方が負担が多かったと思うので
お金もそんなに使えないので極限まで家にいますね。
でも仕事やめたけど経済的な負担は無職だから
割合変えるとかはなく今までどおりで
やってます今の所は。
ー まあ総括しますけど
文具業界に入りたくて入った訳ではないんですね。
S そうですね!
ー 断言しましたね。(笑)
文具業界で
仕事してて良かったという事はありますか?
S 担当してたお店に対して最初は自分で大丈夫なのかなと
思ったりしてましたけどやめるって伝えた時に
すごい残念がってもらえてありがたかったですねー。
大きな見本市とかも違う仕事してらなかなかないことなので
そういうのも面白かったですね~。
ー じゃあこれから文具業界で働く人にメッセージはありますか?
S う~ん難しいですね。
ー (笑)
まあ思い入れないですからね。
S ない事はないんですけど何も成し遂げてないっていうか(笑)
ー まあ新卒で社会に出る人へでもなんでもいいですよ。
S まあこれが今日の話の本題ですよね?
ー ここが締めのつもりです。(笑)
S 逆にここまではこんな感じでいいんですか?
ー 面白いから大丈夫ですよ。
S ほんとですか?
ー まあ仕事って思い入れがないからやれる場合もあるし
思入れがない側の話も聞きたいのですごい面白いですよ
S 社会に出る人へって言っても自分がまだ迷ってますからね。(笑)
まあ知らない事をいっぱい知れましたね。
町の文具屋さんとかの業態に触れられて。
それこそ文具を買うなら百均とか
イトーヨーカドーとかだったんで。。。
う~ん。。。(長考)
難しいですね~。(笑)
ー 物にこだわりがないんですかね?(笑)
高い買い物って最近だとなんですか?
S PS5ですかね?
あと親に恩返しとかですね。
ー 偉いですね~。
いつですか?
S 初任給もらった時に時計を両親にプレゼントしました。
ー 偉いですね~。
僕からするとやるべきことをちゃんとやってきて
凄いと思いますよ。
S それは常にそうありたいと思いますけど
周りがやってる事を俺だけやってないっていう事が
怖いかなっていうのはありますね。
今どきの人間ぽいかもしれませんけど。
ー あ~なるほど。
S だからそう捉えると今まで自分の行動に合点がいくというか
逆に言うとそうじゃない道に今は進めてるのかな思ってますね。
多分今までは統計取ったら一般的な道を通って来たと
思うんですよね。
多分普通はいろんな人に相談するだろうし。
だけどそうなりたくなくて自分の意志で決めなきゃな
と思ったのが今
という感じですね。
ー なるほど。
じゃあ今後の目標は?
S まあ正社員ですね~。
ー まずはそこですかね。
S これで社会に出る若者にちゃんとメッセージ送れてますかね?
ー 送れてますよ!
やっぱ正社員だなって読んだ人は思ってますよ。(笑)
S まあ自分で考えて決めないと
こんな感じになっちゃうよって事ですよ。
ー だから全然ちゃんとしてるしむしろ立派ですよ!
S 自分で決めないと周りのせいにしがちになっちゃうんですよ。
僕みたいにみんながやってるから同じようにやっとこう
みたいな時代じゃないんですよもう。
ー そういう時代は終わったという事ですね。
S (力強く)自分で決めて文具業界に入りたいなら入ってください!
ー そういう事ですね。
じゃあたまに食うならこんな店という事で
おすすめのお店教えてください。
S 営業でお店回っててストレス溜まってくるんですよ。
ー そういう時があったんですか?
S いや基本ストレスは溜まってるんですよ。
ー (笑)
S 常にストレス抱えていてそうなると
結局ラーメンに行きつくんですよ。
ラーメン食えばなんとかなるなって言って。
それでよく行ってたのが五反田の高架下にある
二郎系のラーメンのお店があって
二郎系にいままで行ったことなくて勢いで入って
システムも知らなくて決まりごとがむちゃくちゃ多くて
ー 二郎なんですか?
S 二郎ではないですけど二郎いた人がやってるとかだと
思うんですけど。
文具業界入ってストレス溜まったら行ってほしいですね。
ー ラーメン好きなんですか?
S いやラーメン好きなわけではないです。
ー そうですか。
ありがとうございました!
2023/5/20
北千住の星乃珈琲にて
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